学習トップ理由で解く 作業療法士第12章 ▸ 一般 / QO53A045

理由で解く 作業療法士

QO53A045 作業療法治療学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問45
問題
緊張型統合失調症の昏迷の治療として用いられるのはどれか。
選択肢
1 EMDR〈Eye Movement Desensitization and Reprocessing〉
2 NEAR〈Neuropsychological Educational Approach to Cognitive Remediation〉
3 TEACCH〈Treatment and Education of Autistic and Related Communication Handicapped Children〉
4 電気けいれん療法
5 曝露反応妨害法
解答
正解4(電気けいれん療法)
解説

薬物への反応が乏しく生命に危険が及びうる緊張病性昏迷には、電気けいれん療法(ECT)が有効で速効性がある。

緊張型統合失調症の昏迷は、意識は保たれるが自発運動・発語・摂食が停止する状態で、飲水・摂食困難や身体合併症により生命に危険が及ぶことがある。このような重篤・緊急例や薬物療法に反応しない場合には、電気けいれん療法(ECT)が速効性かつ有効な治療として用いられる。他の選択肢はトラウマ・認知機能・発達障害・強迫症などそれぞれ別の対象に対する技法であり、昏迷の治療には用いられない。

✗ 1. 誤り
EMDR〈Eye Movement Desensitization and Reprocessing〉
眼球運動による脱感作と再処理法で、主にPTSD(トラウマ)の治療に用いる
✗ 2. 誤り
NEAR〈Neuropsychological Educational Approach to Cognitive Remediation〉
認知機能障害に対する認知矯正(認知リハビリテーション)の技法で、昏迷の治療ではない
✗ 3. 誤り
TEACCH〈Treatment and Education of Autistic and Related Communication Handicapped Children〉
自閉スペクトラム症児者への構造化による包括的支援プログラムで、昏迷治療ではない
✓ 4. 正しい
電気けいれん療法
電気けいれん療法(ECT):緊張病性昏迷・治療抵抗性/緊急例に速効性があり有効な治療
✗ 5. 誤り
曝露反応妨害法
強迫症に用いる行動療法で、昏迷の治療には用いない
ポイント
  • 緊張病性昏迷=自発運動・発語・摂食停止、生命危険がありうる
  • 薬物抵抗性・緊急例にはECTが速効性で有効
  • EMDRはPTSD、曝露反応妨害法は強迫症、TEACCHはASD
比較表
各技法の主な対象
技法主な適応
電気けいれん療法(ECT)緊張病性昏迷、治療抵抗性うつ病など
EMDRPTSD・トラウマ
曝露反応妨害法強迫症
NEAR統合失調症等の認知機能障害
TEACCH自閉スペクトラム症
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手