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理由で解く 作業療法士

QO53A026 作業療法治療学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問26
問題
作業療法で提供する課題の難易度を上げる段階付けとして適切なのはどれか。
選択肢
1 工程数が多い課題から少ない課題へ段階付ける。
2 作業時間が長い課題から短い課題へ段階付ける。
3 意思決定が少ない課題から多い課題へ段階付ける。
4 姿勢が不安定となる課題から安定した課題へ段階付ける。
5 運動の際に用いる関節の数が多い課題から少ない課題へ段階付ける。
解答
正解3(意思決定が少ない課題から多い課題へ段階付ける。)
解説

難易度を上げる段階付けは『易しい→難しい』の順に組む。意思決定・判断を要する要素が少ない課題から多い課題へ進めるのが難易度を上げる方向である。

作業活動の段階付け(grading)で難易度を高めるには、対象者が処理すべき認知的・身体的負荷を段階的に増やす方向に構成する。意思決定・判断が少ない単純な課題から、選択や状況判断を多く要する複雑な課題へ進めることは難易度を上げる方向である。逆に、工程数や作業時間、使用関節数が多い課題ほど、また姿勢が不安定な課題ほど難易度は高いため、それらを『多い(不安定)→少ない(安定)』へ変える段階付けは難易度を下げる方向であり、設問の意図(上げる)に合致しない。

✗ 1. 誤り
工程数が多い課題から少ない課題へ段階付ける。
工程数が多いほど難しい。多い→少ないへの変更は難易度を下げる方向
✗ 2. 誤り
作業時間が長い課題から短い課題へ段階付ける。
作業時間が長いほど負荷が大きい。長い→短いは難易度を下げる方向
✓ 3. 正しい
意思決定が少ない課題から多い課題へ段階付ける。
意思決定が少ない課題から多い課題へ進めることは認知的負荷を高め、難易度を上げる方向である
✗ 4. 誤り
姿勢が不安定となる課題から安定した課題へ段階付ける。
姿勢が不安定な課題ほど難しい。不安定→安定は難易度を下げる方向
✗ 5. 誤り
運動の際に用いる関節の数が多い課題から少ない課題へ段階付ける。
使用関節数が多いほど協調要求が高く難しい。多い→少ないは難易度を下げる方向
ポイント
  • 段階付けは易→難で難易度を上げる
  • 意思決定・判断要素が多いほど難易度が高い
  • 工程数・作業時間・使用関節数が多い、姿勢が不安定ほど難しい
比較表
課題難易度を高める要素
要素難易度が上がる方向
意思決定少ない→多い
工程数少ない→多い
作業時間短い→長い
使用関節数少ない→多い
姿勢安定→不安定
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