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理由で解く 作業療法士

QO53A022 基礎作業療法学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問22
問題
国際疾病分類ICD-10について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 作成したのはWHOである。
2 障害の階層性を表している。
3 生活モデルに基づく分類である。
4 精神障害に特化した分類である。
5 我が国の死因統計はこの分類に準拠している。
解答
正解1(作成したのはWHOである。)、5(我が国の死因統計はこの分類に準拠している。)
解説

ICDはWHOが作成した疾病・死因の国際統計分類で、日本の人口動態統計(死因統計)もこれに準拠する。ICF(生活機能)やICIDH(障害の階層)とは目的が異なる。

ICD(International Classification of Diseases)はWHOが管理する疾病・傷害・死因の国際統計分類であり、罹患・死亡統計の国際比較を可能にする。我が国の人口動態統計における死因分類もICDに準拠している。一方、障害の階層性を示すのは旧ICIDH(機能障害・能力障害・社会的不利)、生活機能を環境因子まで含めて捉える生活モデルはICFであり、いずれもICDとは別体系である。精神障害に特化した分類はDSMであり、ICDは全身の疾病を網羅する。

✓ 1. 正しい
作成したのはWHOである。
ICDはWHO(世界保健機関)が作成・改訂する国際統計分類である
✗ 2. 誤り
障害の階層性を表している。
障害の階層性(機能障害・能力障害・社会的不利)を示したのは旧ICIDHであり、ICDではない
✗ 3. 誤り
生活モデルに基づく分類である。
生活機能・環境因子を含む生活モデルに基づくのはICFである。ICDは疾病を扱う医学モデル寄りの分類
✗ 4. 誤り
精神障害に特化した分類である。
ICDは全疾病を網羅する。精神障害に特化した分類はDSM(米国精神医学会)である
✓ 5. 正しい
我が国の死因統計はこの分類に準拠している。
日本の死因統計(人口動態統計)はICDに準拠して分類・集計されている
ポイント
  • ICD=WHO作成の疾病・死因の国際統計分類
  • 日本の死因統計はICDに準拠
  • 障害の階層性=ICIDH、生活モデル=ICF
  • 精神障害特化=DSM
比較表
WHO関連の分類体系
分類内容・特徴
ICD疾病・死因の国際統計分類(死因統計の基礎)
ICIDH障害の階層(機能障害・能力障害・社会的不利)
ICF生活機能・障害・健康(生活モデル、環境因子含む)
DSM精神障害の診断分類(米国精神医学会)
キーワード
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