学習トップ理由で解く 作業療法士第13章 ▸ 一般 / QO53A023

理由で解く 作業療法士

QO53A023 地域作業療法学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問23
問題
回復期リハビリテーション病棟入院中の脳血管障害患者の在宅復帰支援において適切なのはどれか。
選択肢
1 入院早期から家屋評価を行う。
2 介護保険を利用し、福祉用具をレンタルして外泊訓練を行う。
3 在宅ケアスタッフへの情報提供は、簡潔にするためになるべく略語を用いる。
4 訪問リハビリテーションスタッフに、病院で行っているリハビリテーション内容を継続するよう申し送る。
5 生活行為向上マネジメント〈MTDLP:management tool for daily life performance〉を用いて入院生活環境のアセスメントを行う。
解答
正解1(入院早期から家屋評価を行う。)
解説

在宅復帰を見据えたリハでは、退院後の生活環境を早期から把握することが要。入院早期からの家屋評価が退院時の環境調整・目標設定の基盤になる。

回復期リハは退院後の生活を目標に据えるため、家屋構造・段差・動線・介助力などの家屋評価を入院早期から始め、必要な住宅改修や福祉用具、訓練内容を計画的に準備する。医療保険で入院中の患者は原則として介護保険サービス(福祉用具貸与など)を同時利用できず、外泊訓練の用具は病院や自費で用意する。多職種・在宅スタッフとの情報共有では誤解を招く略語を避け、明確に記す。生活期のリハは在宅生活に即した内容へ再構成すべきで病院内容の一律継続は不適切。MTDLPは本人の『したい・する必要のある作業』の実現を支援するマネジメントツールであり、環境そのもののアセスメント手段ではない。

✓ 1. 正しい
入院早期から家屋評価を行う。
入院早期から家屋評価を行うことで、住宅改修・福祉用具・訓練目標を計画的に準備でき、円滑な在宅復帰につながる
✗ 2. 誤り
介護保険を利用し、福祉用具をレンタルして外泊訓練を行う。
医療保険で入院中は原則として介護保険サービス(福祉用具貸与)を併用できない。外泊訓練用の用具は別途手配する
✗ 3. 誤り
在宅ケアスタッフへの情報提供は、簡潔にするためになるべく略語を用いる。
在宅ケアスタッフへの情報提供では、誤解や情報伝達ミスを避けるため略語の多用は避けるべきである
✗ 4. 誤り
訪問リハビリテーションスタッフに、病院で行っているリハビリテーション内容を継続するよう申し送る。
生活期は在宅の生活課題に即した内容へ再構成すべきで、病院での内容をそのまま継続するよう申し送るのは不適切
✗ 5. 誤り
生活行為向上マネジメント〈MTDLP:management tool for daily life performance〉を用いて入院生活環境のアセスメントを行う。
MTDLPは本人にとって意味のある生活行為の向上を支援するツールで、入院生活環境のアセスメント手段ではない
ポイント
  • 回復期は退院後生活を目標に、家屋評価を早期から実施
  • 入院中(医療保険)は介護保険サービスを原則併用不可
  • 情報共有では略語多用を避け明確に記載
  • MTDLP=意味のある生活行為の実現を支援するマネジメントツール
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