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理由で解く 作業療法士

QO53A003 作業療法評価学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問3
問題
Danielsらの徒手筋力テストの段階5及び4の検査で、検査者の抵抗をかける手の位置で正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、矢印は検査者の加える力の方向を示す。
選択肢
1 肩甲骨内転
2 肩関節外転
3 肩関節水平内転
4 肩関節内旋
5 前腕回内
解答
正解2(肩関節外転)、4(肩関節内旋)
解説

MMT段階5・4では抵抗は運動の遠位部に、運動方向と反対方向へ加える。抵抗肢位・力の方向が各筋の作用に整合しているものが正しい。

Danielsらの徒手筋力テストでは、段階5(Normal)・4(Good)の判定は最大抵抗に抗して全可動域を保持できるかで評価する。抵抗は原則として運動が起こる関節の遠位部(テコを長くとれる位置)に、その運動と反対方向へ加える。図では肩関節外転(三角筋・棘上筋の作用に対し上腕遠位で内転方向へ抵抗)と肩関節内旋(前腕遠位で外旋方向へ抵抗)で、抵抗を加える手の位置と矢印(力の方向)が各筋の作用と正しく整合している。他の肢では抵抗部位や力の方向が運動の作用と合致しない。

✗ 1. 誤り
肩甲骨内転
菱形筋・中部僧帽筋の検査。抵抗は肩甲骨部に加えるが、図では位置・方向が不適切
✓ 2. 正しい
肩関節外転
三角筋・棘上筋。上腕遠位で内転方向へ抵抗を加える肢位が正しい
✗ 3. 誤り
肩関節水平内転
大胸筋。抵抗を加える位置・方向が図では不適切
✓ 4. 正しい
肩関節内旋
肩甲下筋など。前腕遠位で外旋方向へ抵抗を加える肢位が正しい
✗ 5. 誤り
前腕回内
円回内筋・方形回内筋。抵抗を加える位置・方向が図では不適切
ポイント
  • MMT段階5・4は最大抵抗に対する保持で判定
  • 抵抗は運動の遠位部に運動と反対方向へ加える
  • 抵抗肢位と力の方向が筋作用に整合するかを確認
比較表
MMTの抵抗の原則
項目原則
抵抗を加える位置運動する関節の遠位部
抵抗の方向運動方向と反対
段階5と4の違い最大抵抗に耐えられれば5、やや弱ければ4
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