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理由で解く 作業療法士

QO52A045 作業療法治療学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午前 問45
問題
発病後間もないうつ病患者への対応で適切なのはどれか。
選択肢
1 気分転換になる活動を勧める。
2 自殺についての話題は避ける。
3 回復の可能性は高いことを強調する。
4 心構えに問題があることを説明する。
5 重大な決断は早く済ませるように促す。
解答
正解3(回復の可能性は高いことを強調する。)
解説

うつ病は必ず良くなる病気であることを伝え、回復への希望を持たせる保証と休養が発病早期の基本対応である。

うつ病急性期(発病早期)の対応の基本は、休養の保証、薬物療法、そして『うつ病は治る病気である』という回復への保証(安心の提供)である。将来を悲観し自責的になっている患者に回復の見通しを穏やかに伝えることは、希望を支え自殺予防にもつながる。一方、この時期は気力・体力が低下しているため活動を強いてはならず、励ましや叱咤(『心構えの問題』)は自責感を強め逆効果である。自殺の話題は避けるのではなく、率直に確認して安全を確保する。判断力が低下しているため、退職・離婚などの重大な決断は回復するまで延期させるのが原則である。

✗ 1. 誤り
気分転換になる活動を勧める。
急性期は休養が最優先で、活動を促すのは負担となり不適切
✗ 2. 誤り
自殺についての話題は避ける。
避けるのではなく率直に尋ねて安全確認するのが正しい
✓ 3. 正しい
回復の可能性は高いことを強調する。
回復への保証は希望を支え自殺予防にもなる適切な対応
✗ 4. 誤り
心構えに問題があることを説明する。
叱咤・非難は自責感を強め症状を悪化させる
✗ 5. 誤り
重大な決断は早く済ませるように促す。
判断力低下時の決断は避け、回復まで延期させる
ポイント
  • うつ病急性期=休養の保証+回復への保証
  • 励まし・叱咤は禁忌(自責感を強める)
  • 自殺の話題は避けず率直に確認
  • 重大な決断は回復まで延期
比較表
うつ病患者への対応の原則
対応適否
回復を保証し希望を支える適切
休養を保証する適切
自殺を率直に確認する適切
励ます・活動を強いる不適切
重大な決断を急がせる不適切
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