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理由で解く 作業療法士

QO52A044 作業療法治療学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午前 問44
問題
アルコール離脱直後の作業療法で最も優先すべきなのはどれか。
選択肢
1 内省
2 仲間づくり
3 体力づくり
4 治療への動機付け
5 生活設計の立て直し
解答
正解3(体力づくり)
解説

離脱直後は心身が消耗しているため、まず体力づくりで身体機能の回復を図ることを優先する。

アルコール離脱直後は、長期の飲酒による低栄養・脱水・筋力低下・自律神経の不安定さがあり、心身ともに消耗している時期である。したがって作業療法の第一段階では、軽い運動や身体活動を通じて体力・生活リズムを取り戻す『体力づくり』を優先する。内省・動機付け・仲間づくり・生活設計の立て直しは、心身の状態が安定した回復期以降に段階的に取り組む課題であり、消耗した離脱直後に無理に行っても効果が乏しく負担となる。段階(離脱期→回復前期→回復後期)に応じて目標を設定する視点が問われている。

✗ 1. 誤り
内省
飲酒問題を振り返る作業で、心身が安定した回復期以降の課題
✗ 2. 誤り
仲間づくり
自助グループ等での関係形成は回復期の課題で、離脱直後の最優先ではない
✓ 3. 正しい
体力づくり
消耗した心身の回復を図る離脱直後の最優先課題
✗ 4. 誤り
治療への動機付け
重要だが、まず身体を整えたうえで進める段階の課題
✗ 5. 誤り
生活設計の立て直し
退院後を見据えた回復後期の課題
ポイント
  • 離脱直後=心身消耗期→まず体力づくり
  • 内省・動機付け・仲間づくり・生活設計は回復期以降
  • 病期に応じた段階的な目標設定
比較表
アルコール依存症・回復段階と作業療法の目標
時期主な目標
離脱直後(離脱期)体力づくり・生活リズム回復
回復前期動機付け・仲間づくり
回復後期内省・生活設計の立て直し
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