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理由で解く 作業療法士

QO52A041 作業療法治療学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午前 問41
問題
統合失調症の精神病後抑うつからの回復初期の指標はどれか。2つ選べ。
選択肢
1 億劫感
2 空腹感
3 熟眠感
4 疲労感
5 不安感
解答
正解2(空腹感)、3(熟眠感)
解説

精神病後抑うつからの回復初期には、まず食欲と睡眠という生理的機能が回復し、空腹感・熟眠感として自覚される。

統合失調症の急性期(陽性症状)が消退した後に生じる精神病後抑うつでは、意欲低下・易疲労・不眠・食欲不振などがみられる。ここからの回復は精神症状より先に生理的基盤(睡眠・食欲)から立ち直るのが一般的で、よく眠れた実感(熟眠感)や食事をおいしく感じる(空腹感)が回復の早期サインとなる。逆に億劫感・疲労感・不安感は抑うつ症状そのもの(あるいは残遺症状)であり、これらが残る間はまだ回復途上と判断する。作業療法では、生理的回復のサインを確認しながら、疲労の残る時期に過負荷を避けて段階的に活動量を上げていく。

✗ 1. 誤り
億劫感
意欲低下・抑うつ症状そのものであり、残存する間は未回復のサイン
✓ 2. 正しい
空腹感
食欲の回復を示す生理的指標で、回復初期のサイン
✓ 3. 正しい
熟眠感
睡眠の回復を示す生理的指標で、回復初期のサイン
✗ 4. 誤り
疲労感
易疲労は抑うつ・残遺症状の一部で、回復が進むと軽減する
✗ 5. 誤り
不安感
抑うつに伴う症状で、これが強い間は回復初期とは言えない
ポイント
  • 精神病後抑うつ=急性期後に生じる抑うつ状態
  • 回復は生理的機能(睡眠・食欲)から先に戻る
  • 空腹感・熟眠感=回復初期の指標
  • 億劫感・疲労感・不安感は残存症状
比較表
回復初期の指標と残存症状
項目意味
空腹感食欲回復=回復サイン
熟眠感睡眠回復=回復サイン
億劫感意欲低下=残存症状
疲労感易疲労=残存症状
不安感抑うつ随伴=残存症状
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