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理由で解く 作業療法士

QO52A031 作業療法治療学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午前 問31
問題
疾患と作業種目の組合せで適切なのはどれか。
選択肢
1 Parkinson病 ― 毛糸のかぎ針編み
2 関節リウマチ ― タイルモザイク
3 脊髄小脳変性症 ― 彫刻
4 慢性閉塞性肺疾患 ― 木工
5 筋萎縮性側索硬化症 ― パソコン操作
解答
正解5(筋萎縮性側索硬化症 ― パソコン操作)
解説

作業種目は疾患の障害特性・リスク・進行性を踏まえて選ぶ。ALSにはパソコン操作(意思伝達・環境制御を含む代償手段)が適する。

作業療法における活動選択は、疾患ごとの機能障害・禁忌・エネルギー消費・巧緻性要求を分析して行う。筋萎縮性側索硬化症(ALS)は進行性の筋力低下をきたすが感覚・知的機能は保たれるため、残存筋力やスイッチ操作で使えるパソコン操作は意思伝達装置・環境制御装置への橋渡しとなり適切である。他の組合せは各疾患の障害特性に反し、症状悪化や関節・呼吸への過負荷を招く。

✗ 1. 誤り
Parkinson病 ― 毛糸のかぎ針編み
無動・寡動と手指巧緻性低下で細かい反復操作は困難。リズミカルで大きな動作の作業が向く
✗ 2. 誤り
関節リウマチ ― タイルモザイク
タイルを強くつまむ・叩く・押さえる工程は手指小関節に負荷がかかり関節保護の原則に反する
✗ 3. 誤り
脊髄小脳変性症 ― 彫刻
運動失調・協調運動障害があり刃物を用いる彫刻は精度が保てず受傷の危険が高い
✗ 4. 誤り
慢性閉塞性肺疾患 ― 木工
鋸引き等は上肢の反復・力仕事でエネルギー消費が大きく息切れを誘発しやすい
✓ 5. 正しい
筋萎縮性側索硬化症 ― パソコン操作
残存機能を活かした意思伝達・環境制御につながり適切
ポイント
  • 作業選択は障害特性・禁忌・エネルギー消費・巧緻性要求で判断
  • ALSは感覚・知能保たれ、パソコンは意思伝達・環境制御の手段
  • RAは関節保護、Parkinsonは大きくリズミカルな動作が原則
比較表
疾患特性と作業選択の考え方
疾患主な障害作業選択の要点
Parkinson病無動・固縮・巧緻性低下大きくリズミカルな動作
関節リウマチ関節破壊・変形関節保護・小関節への負荷回避
脊髄小脳変性症運動失調・協調障害危険物・高精度作業を避ける
COPD労作時息切れ低エネルギー・休息を挟む作業
ALS進行性筋力低下(感覚保たれる)残存機能・代償機器(PC等)
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