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理由で解く 作業療法士

QO52A017 基礎作業療法学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午前 問17
問題
45歳の男性。統合失調症。20年間の入院の後、退院してグループホームに入居することになった。作業療法士は患者の強みとしての性格、才能、希望、環境について、日常生活、経済的事項、仕事などの項目に分けて本人と一緒に確認・文章化し、患者の言葉を用いて退院後の目標を立てた。本アセスメントの根拠となるモデルはどれか。
選択肢
1 ICFモデル
2 人間作業モデル
3 ストレングスモデル
4 脆弱性-ストレスモデル
5 CMOP〈Canadian Model of Occupational Performance〉
解答
正解3(ストレングスモデル)
解説

本人の強み(性格・才能・希望・環境)に着目し、本人の言葉で目標を立てる支援はストレングスモデルに基づく。

ストレングスモデルは、障害や欠点ではなく個人の『強み(ストレングス)』—性格・才能・技能・希望・環境資源—に焦点を当て、本人主体・リカバリー志向で目標を設定する支援モデルである。設問では、強みを項目別に本人と一緒に文章化し、患者自身の言葉で退院後の目標を立てており、まさにストレングスモデルの実践に該当する。脆弱性-ストレスモデルは発症・再発の説明モデル、人間作業モデルやCMOPは作業に着目する枠組み、ICFは生活機能の分類であり、いずれも『強みに焦点を当てた目標設定』を第一義とはしない。

✗ 1. 誤り
ICFモデル
心身機能・活動・参加・環境因子で生活機能を分類する枠組みで、強み中心の目標設定モデルではない
✗ 2. 誤り
人間作業モデル
意志・習慣化・遂行能力から作業行動を捉えるモデルで、本例の記述とは異なる
✓ 3. 正しい
ストレングスモデル
本人の強みに焦点を当て、本人主体で目標を立てる支援モデルで合致する
✗ 4. 誤り
脆弱性-ストレスモデル
素因とストレスから発症・再発を説明するモデルで、目標設定の枠組みではない
✗ 5. 誤り
CMOP〈Canadian Model of Occupational Performance〉
CMOP(Canadian Model of Occupational Performance):人・環境・作業の相互作用に着目する作業モデルで、強み中心の記述とは異なる
ポイント
  • ストレングスモデル=強み・希望に焦点、本人主体
  • リカバリー志向で本人の言葉により目標設定
  • 脆弱性-ストレスモデルは発症・再発の説明モデル
比較表
作業療法・精神科リハの主なモデル
モデル焦点
ストレングスモデル本人の強み・希望・リカバリー
人間作業モデル意志・習慣化・遂行能力
CMOP人・環境・作業の相互作用
ICF生活機能の分類
脆弱性-ストレスモデル発症・再発の説明
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