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理由で解く 作業療法士

QO52A005 作業療法治療学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午前 問5
問題
30歳の男性。左上腕切断短断端。右利き。肘継手の屈曲および手先の開閉コントロールを行い、「釘打ちがしたい」との希望があり、上腕義手を作製することになった。選択する義手のパーツとして適切なのはどれか。
選択肢
1 オープンショルダーソケット
2 リュックサックハーネス
3 単式コントロールケーブルシステム
4 能動肘ブロック継手
5 能動ハンド
解答
正解4(能動肘ブロック継手)
解説

上腕(能動)義手で肘の屈曲と手先の開閉を1本の操作で使い分けるには、肘を任意の角度で固定できる能動肘ブロック(ロック)継手が必須。

上腕切断では、肘継手の屈曲と手先具(ターミナルデバイス)の開閉という2つの操作を1本のケーブルで行うため、複式コントロールケーブルシステムを用い、能動肘ブロック(ロック)継手で肘を任意の角度に固定してから手先具を操作する。能動肘ブロック継手はこの肘の屈曲・固定を担うため必須で正しい。単式コントロールケーブルシステムは肘離断・前腕義手のように操作対象が1つの場合に用いるもので上腕義手には不十分。ハーネスは上腕義手では8字ハーネスが標準で、リュックサックハーネスは適さない。ソケットは短断端では懸垂と力の伝達を確保するためオープンショルダー(肩開放)型よりも断端を十分に覆う差込式(ミュンスター型等)が適する。手先具は釘打ちという作業目的には把持力と耐久性に優れた能動フック(作業用フック)が適し、外観重視の能動ハンドは不適である。したがって最も適切なパーツは能動肘ブロック継手である。

✗ 1. 誤り
オープンショルダーソケット
短断端では懸垂・力の伝達が不十分になりやすく、断端を十分覆う差込式ソケットが適する
✗ 2. 誤り
リュックサックハーネス
上腕義手の標準は8字ハーネス。リュックサックハーネスは適さない
✗ 3. 誤り
単式コントロールケーブルシステム
操作対象が1つの義手用。肘と手先具の2操作を要する上腕義手には不十分
✓ 4. 正しい
能動肘ブロック継手
肘を任意角度で屈曲・固定でき、複式操作で手先具を動かす上腕義手に必須
✗ 5. 誤り
能動ハンド
外観重視の手先具。釘打ち作業には把持力・耐久性に優れる能動フックが適する
ポイント
  • 上腕義手は複式コントロールで肘と手先具を操作
  • 能動肘ブロック継手で肘を固定してから手先具を動かす
  • 作業用途は能動フック、標準ハーネスは8字ハーネス
比較表
上腕義手の主要パーツと適否
パーツ上腕義手での位置づけ
ハーネス8字ハーネスが標準
ケーブル複式コントロールケーブルシステム
肘継手能動肘ブロック(ロック)継手
手先具作業用は能動フック、整容目的は能動ハンド
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