学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO52A007
理由で解く 作業療法士
一側性咽頭麻痺では、麻痺側(患側)へ頸部を回旋すると患側の梨状窩が閉じ、食塊が健側を通過して誤嚥を防げる。左側障害なら頸部左回旋が正しい。
Wallenberg症候群(延髄外側症候群)は疑核障害により嚥下反射・咽頭収縮が低下し、一側性の咽頭麻痺をきたす。本例は左側咽頭通過障害(左の咽頭収縮不良)があるため、頸部を患側である左へ回旋して嚥下する(頸部回旋法/横向き嚥下)。これにより患側(左)の梨状窩・咽頭腔が狭まって閉鎖され、食塊が健側(右)へ誘導されて通過効率が上がり誤嚥を減らせるため正しい。間接訓練(食物を用いない嚥下体操・アイスマッサージ・頸部筋力訓練など)はむしろ機能回復に重要で禁忌ではない。間欠的経管栄養(間欠的口腔・食道経管栄養)は嚥下訓練と併用できる有用な代替栄養法で適応がある。唾液誤嚥対策として厳密な垂直座位に限る必要はなく、やや後方への傾き(リクライニング)で咽頭への流入をコントロールする方が有利なこともあり『垂直座位で防ぐ』は必ずしも正しくない。したがって正解は頸部左回旋である。
| 手技 | 目的・効果 |
|---|---|
| 頸部回旋(患側へ) | 患側咽頭を閉鎖し健側へ食塊誘導 |
| 頸部側屈(健側へ) | 重力で健側へ食塊を導く |
| うなずき嚥下・複数回嚥下 | 咽頭残留の除去 |
| リクライニング位 | 咽頭への急な流入を制御し誤嚥予防 |
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