学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO52A003
理由で解く 作業療法士
左上肢・手指Brunnstromステージ Ⅳは、分離運動が一部出現し、握り込み(横つまみ〜粗大把持)や手を腰の後ろへ回す程度は可能だが、手指の巧緻性・強い把持力・頭上での安定保持は不十分。この能力で麻痺手を補助手として使える動作を選ぶ。
右被殻出血による左片麻痺で、左上肢・左手指がBrunnstromステージⅣ、左下肢はⅥである。ステージⅣ手指は「横つまみ・半随意的な指伸展・粗大把持」が可能なレベルで、麻痺手は物を軽く支える『補助手』として使える。掃除機をかける動作は、健側(右手)で操作し麻痺側(左手)は柄に添えて支える程度でよく、強い巧緻性も頭上作業も不要なため両手で遂行しやすい。一方、網戸の取り外しや天井の蛍光灯交換は頭上での強い両手把持・安定保持を要し、豆腐を手掌で切るのは麻痺手を安定した台として使えないと危険で、腰ひもを背側で結ぶのは高度な両手の巧緻協調を要するため、いずれもステージⅣの麻痺手では困難である。したがって最も現実的に両手で可能なのは掃除機がけである。
| ステージ | 手指の状態 | 実用性 |
|---|---|---|
| Ⅲ | 全指同時屈曲(握り) | 非実用・固定的補助のみ |
| Ⅳ | 横つまみ・半随意的伸展 | 補助手(支える・添える) |
| Ⅴ | 対向つまみ・随意的伸展 | 限定的な実用手 |
| Ⅵ | 分離運動ほぼ正常 | 実用手 |
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