学習トップ理由で解く 臨床医学総論第10章 ▸ E. 動悸・胸痛 / Q0564

理由で解く 臨床医学総論

Q0564 おもな症状の診察法

出典:あマ指 第26回(2018) 問題48
問題
ウイルスにより胸痛をきたす疾患はどれか。
選択肢
1 気胸
2 心筋梗塞
3 肺血栓塞栓症
4 帯状庖疹
解答
正解4(帯状庖疹)
解説
✗ 1. 誤り
気胸
気胸は肺胞の破裂(ブラ・ブレブの破裂)が原因であり、ウイルスによるものではない。
✗ 2. 誤り
心筋梗塞
心筋梗塞は冠動脈の血栓性閉塞による心筋壊死であり、ウイルスが原因ではない。
✗ 3. 誤り
肺血栓塞栓症
肺血栓塞栓症は深部静脈血栓が肺動脈を閉塞するもので、ウイルスが原因ではない。
✓ 4. 正解
帯状庖疹
✓ 正しい。 帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により神経支配領域に沿った皮疹と痛みが生じる疾患で、肋間神経領域に生じると胸痛をきたす。気胸は肺胞の破裂、心筋梗塞は冠動脈の閉塞、肺血栓塞栓症は肺動脈の血栓閉塞が原因であり、いずれもウイルスが原因ではない。
ポイント
  • ウイルスによる胸痛は帯状疱疹(水痘帯状疱疹ウイルス)が代表的である。
  • 帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により神経支配領域に沿った皮疹と痛みが生じる疾患で、肋間神経領域に生じると胸痛をきたす。
  • 気胸は肺胞の破裂、心筋梗塞は冠動脈の閉塞、肺血栓塞栓症は肺動脈の血栓閉塞が原因であり、いずれもウイルスが原因ではない。
  • 重要用語: 水痘帯状疱疹ウイルス、が代表的である を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 痛みの性状 持続時間 放散痛 その他の特徴
狭心症 前胸部の圧迫感・絞扼感 数分(15分以内) 左肩・左腕 ニトログリセリンで軽快
心筋梗塞 激烈な前胸部痛 30分以上持続 左肩・左腕・顎 ニトロで軽快しない。ショックあり
解離性大動脈瘤 引き裂かれるような激痛 持続性 背部 突然発症。緊急手術
自然気胸 突然の胸痛 持続性 なし 呼吸困難を伴う
帯状疱疹 神経に沿った痛み 持続性 肋間神経領域 ウイルス(VZV)が原因。皮疹あり
胸膜炎 深呼吸・咳で悪化 持続性 なし 胸膜の炎症

表: 胸痛をきたす主な疾患の鑑別

解説画像
あマ指 第26回(2018) 問題48|ウイルスにより胸痛をきたす疾患はどれか。 解説図
あマ指 第26回(2018) 問題48|ウイルスにより胸痛をきたす疾患はどれか。
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