学習トップ理由で解く 臨床医学総論第2章 ▸ B. 視診 / Q0011

理由で解く 臨床医学総論

Q0011 診察の方法

出典:あマ指 第23回(2015) 問題48
問題
視診所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 眼球突出 ― アジソン病
2 満月様顔貌 ― クッシング症候群
3 仮面様顔貌 ― アルツハイマー病
4 眼瞼下垂 ― 橋本病
解答
正解2(満月様顔貌 ――― クッシング症候群)
解説
✗ 1. 誤り
眼球突出 ― アジソン病
眼球突出はバセドウ病(甲状腺機能亢進症)の所見であり、アジソン病ではない。アジソン病では色素沈着がみられる。
✓ 2. 正解
満月様顔貌 ― クッシング症候群
✓ 正しい。 満月様顔貌はクッシング症候群で特徴的にみられる視診所見である。クッシング症候群では副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の過剰により、顔全体が満月のように丸みを帯び、赤く多毛になる。中心性肥満、水牛様肩、赤色皮膚線条なども伴う。
✗ 3. 誤り
仮面様顔貌 ― アルツハイマー病
仮面様顔貌はパーキンソン病の所見であり、アルツハイマー病ではない。パーキンソン病では顔面筋の固縮により表情が乏しくなる。
✗ 4. 誤り
眼瞼下垂 ― 橋本病
眼瞼下垂は重症筋無力症で特徴的な所見であり、橋本病(慢性甲状腺炎)では粘液水腫顔貌がみられる。
ポイント
  • 満月様顔貌はクッシング症候群、仮面様顔貌はパーキンソン病
  • 満月様顔貌はクッシング症候群で特徴的にみられる視診所見である。
  • クッシング症候群では副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の過剰により、顔全体が満月のように丸みを帯び、赤く多毛になる。
  • 重要用語: 基本事項 を正確に理解しておくこと。
比較表
特徴的顔貌 疾患 機序
満月様顔貌 クッシング症候群 コルチゾール過剰→顔面への脂肪沈着
仮面様顔貌 パーキンソン病 顔面筋の固縮→表情の減少
眼球突出 バセドウ病 眼窩後方の炎症・脂肪増生
眼瞼下垂 重症筋無力症 神経筋接合部障害→上眼瞼挙筋の易疲労
粘液水腫顔貌 橋本病(甲状腺機能低下症) ムコ多糖蓄積→顔面の浮腫
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題48|視診所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題48|視診所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。
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