学習トップ理由で解く 臨床医学総論第2章 ▸ B. 視診 / Q0009

理由で解く 臨床医学総論

Q0009 診察の方法

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題60
問題
疾患と視診の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 アジソン病 ― 満月様顔貌
2 肝硬変 ― クモ状血管腫
3 全身性エリテマトーデス ― 蝶形紅斑
4 パーキンソン病 ― 前傾姿勢
解答
正解1(アジソン病 ― 満月様顔貌)
解説
✓ 1. 正解
アジソン病 ― 満月様顔貌
✓ 誤り。 アジソン病(副腎皮質機能低下症)の視診所見は皮膚の色素沈着であり、満月様顔貌ではない。満月様顔貌はクッシング症候群や副腎皮質ステロイド薬の大量使用で認められる所見である。アジソン病ではACTHの過剰分泌によりメラニン色素が増加し、皮膚や粘膜の色素沈着が生じる。
✗ 2.
肝硬変 ― クモ状血管腫
✗ 正しい。肝硬変では門脈圧亢進やエストロゲン代謝異常により、クモ状血管腫が出現する。正しい組合せである。
✗ 3.
全身性エリテマトーデス ― 蝶形紅斑
✗ 正しい。全身性エリテマトーデスでは両頬に蝶が翅を広げたような蝶形紅斑が出現する。正しい組合せである。
✗ 4.
パーキンソン病 ― 前傾姿勢
✗ 正しい。パーキンソン病では筋固縮により前傾姿勢をとる。正しい組合せである。
ポイント
  • アジソン病は色素沈着、満月様顔貌はクッシング症候群の所見
  • アジソン病(副腎皮質機能低下症)の視診所見は皮膚の色素沈着であり、満月様顔貌ではない。
  • 満月様顔貌はクッシング症候群や副腎皮質ステロイド薬の大量使用で認められる所見である。
  • 重要用語: アジソン病は色素沈着 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 正しい視診所見 誤りやすい所見
アジソン病 皮膚の色素沈着 満月様顔貌(→クッシング)
クッシング症候群 満月様顔貌、赤色皮膚線条 色素沈着(→アジソン)
肝硬変 クモ状血管腫、手掌紅斑
全身性エリテマトーデス 蝶形紅斑
パーキンソン病 仮面様顔貌、前傾姿勢 水牛様肩(→クッシング)
バセドウ病 眼球突出、甲状腺腫大 粘液水腫(→橋本病)
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題60|疾患と視診の組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題60|疾患と視診の組合せで誤っているのはどれか。
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