学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ H. 精神科疾患 / Q1490

理由で解く 臨床医学各論

Q1490 その他の領域

出典:あマ指 第33回(2025) 問題49
問題
うつ病の症状として最も適切なのはどれか。
選択肢
1 幻聴
2 感情失禁
3 予期不安
4 興味の喪失
解答
正解4(興味の喪失)
解説
✗ 1. 誤り
幻聴
幻聴は統合失調症の陽性症状として代表的であり、自分の悪口を言う声や命令する声が聞こえるなどの知覚障害である。うつ病の典型的症状ではない。重症うつ病でまれに幻聴が生じることがあるが、うつ病の症状として最適とは言えない。
✗ 2. 誤り
感情失禁
感情失禁は脳血管障害後にみられる感情障害であり、わずかな刺激で不釣り合いに泣いたり笑ったりする状態である。感情のコントロールが効かなくなる症状であり、うつ病の典型的症状ではない。仮性球麻痺や多発性脳梗塞でみられることがある。
✗ 3. 誤り
予期不安
予期不安はパニック障害の特徴的症状であり、「また発作が起きるのではないか」という持続的な不安である。パニック発作・広場恐怖とともにパニック障害の三大特徴の一つであり、うつ病の最も適切な症状ではない。
✓ 4. 正しい
興味の喪失
興味の喪失はうつ病の2大中核症状の一つであり、抑うつ気分とともにうつ病を特徴づける最も重要な症状である。以前は楽しめていた活動や趣味に対する興味や関心がなくなり、何をしても楽しくない・何にも関心がもてないという状態になる。うつ病の診断基準でも「興味や喜びの喪失」は最初の2項目に含まれている。
ポイント
  • うつ病の2大中核症状は「抑うつ気分」と「興味・喜びの喪失(アンヘドニア)」であり、これらが診断の核心となる。以前は楽しめた活動に興味がなくなり、何をしても楽しくないという状態が特徴。
  • 幻聴は統合失調症の陽性症状、感情失禁は脳血管障害後の症状(仮性球麻痺)、予期不安はパニック障害の三大特徴の一つであり、各症状が対応する疾患を正確に覚えることが重要。
  • うつ病の平均発症年齢は20代後半〜30代であり、有病率は人口の2.2〜3.5%とされる。セロトニンやノルアドレナリンの神経機能低下が関連している。
  • 重要用語: うつ病、興味の喪失、アンヘドニア、感情失禁、予期不安 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 該当する疾患
興味の喪失(アンヘドニア) うつ病(2大中核症状の一つ)
幻聴 統合失調症(陽性症状)
感情失禁 脳血管障害(仮性球麻痺)
予期不安 パニック障害(三大特徴の一つ)
解説画像
あマ指 第33回(2025) 問題49|うつ病の症状として最も適切なのはどれか。 解説図
あマ指 第33回(2025) 問題49|うつ病の症状として最も適切なのはどれか。
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