学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1462

理由で解く 臨床医学各論

Q1462 その他の領域

出典:あマ指 第33回(2025) 問題48
問題
アレルギー性鼻炎について正しいのはどれか。
選択肢
1 鼻粘膜のII型アレルギー性疾患である。
2 季節性アレルギー性鼻炎の原因で最も多いのはハウスダストである。
3 IgE抗体が関与している。
4 アレルゲン免疫療法は即効性がある。
解答
正解3(IgE抗体が関与している。)
解説
✗ 1. 誤り
鼻粘膜のII型アレルギー性疾患である。
アレルギー性鼻炎はI型(即時型)アレルギー性疾患であり、II型(細胞障害型)ではない。I型アレルギーではダニや花粉などの吸入性抗原が鼻粘膜肥満細胞上のIgE抗体と反応し、ヒスタミンなどのケミカルメディエーターが遊離されてアレルギー症状が生じる。
✗ 2. 誤り
季節性アレルギー性鼻炎の原因で最も多いのはハウスダストである。
季節性アレルギー性鼻炎の原因で最も多いのはスギ花粉であり、ハウスダストではない。ハウスダスト(ダニ)は通年性アレルギー性鼻炎の主な原因である。季節性は花粉の飛散時期に一致して症状が出現し、通年性は年間を通じて症状がみられる。
✓ 3. 正しい
IgE抗体が関与している。
アレルギー性鼻炎にはIgE抗体が関与している。ダニや花粉などの吸入性抗原が鼻粘膜肥満細胞上のIgE抗体と反応を起こし、アレルギーの引き金となる。肥満細胞からヒスタミンなどのケミカルメディエーターが遊離され、くしゃみ・水様性鼻汁・鼻閉が生じる。血清IgE抗体定量は診断にも有用である。
✗ 4. 誤り
アレルゲン免疫療法は即効性がある。
アレルゲン免疫療法(特異的減感作療法)は即効性はなく、3〜5年の長期間にわたる治療を要する。徐々にアレルゲンに対する耐性を獲得させる治療法であり、根治が期待できる唯一の方法であるが時間がかかる。
ポイント
  • アレルギー性鼻炎はI型アレルギーでありIgE抗体が関与する。II型アレルギーとの混同に注意。
  • 季節性の主原因はスギ花粉、通年性の主原因はハウスダスト(ダニ)であり、両者の原因アレルゲンを区別する。
  • アレルゲン免疫療法は根治が期待できるが即効性はなく、3〜5年の長期治療を要する。
  • 重要用語: IgE抗体、I型アレルギー、スギ花粉、アレルゲン免疫療法 を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 季節性アレルギー性鼻炎 通年性アレルギー性鼻炎
主な原因 スギ花粉、ヒノキ花粉 ハウスダスト(ダニ)
症状出現時期 花粉飛散時期(春など) 年間を通じて
三主徴 くしゃみ、水様性鼻汁、鼻閉 くしゃみ、水様性鼻汁、鼻閉
アレルギー型 I型(IgE介在) I型(IgE介在)
解説画像
あマ指 第33回(2025) 問題48|アレルギー性鼻炎について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第33回(2025) 問題48|アレルギー性鼻炎について正しいのはどれか。
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