学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1461

理由で解く 臨床医学各論

Q1461 その他の領域

出典:鍼灸 第29回(2021) 問題63
問題
伝音性難聴をきたすのはどれか。
選択肢
1 急性中耳炎
2 聴神経腫瘍
3 突発性難聴
4 メニエール病
解答
正解1(急性中耳炎)
解説
✓ 1. 正しい
急性中耳炎
急性中耳炎は中耳腔粘膜の急性化膿性炎症であり、伝音難聴をきたす。中耳の炎症により鼓膜の発赤・膨隆や鼓室内への貯留液が生じ、鼓膜や耳小骨による音の伝達(伝音機構)が障害されるため伝音難聴となる。起因菌としてはインフルエンザ菌と肺炎球菌が多く、小児(特に2歳以下)に好発する。
✗ 2. 誤り
聴神経腫瘍
聴神経腫瘍は第VIII脳神経(内耳神経)から発生する腫瘍であり、蝸牛神経を圧迫することで感音難聴をきたす。伝音難聴ではない。一側性の感音難聴が緩徐に進行するのが特徴的な臨床経過である。
✗ 3. 誤り
突発性難聴
突発性難聴は内耳の突発的な障害により感音難聴をきたす。原因不明で一側性が多く、高度の感音難聴が突然発生する。伝音難聴ではなく、内耳血流障害やウイルス感染が原因として推測されている。
✗ 4. 誤り
メニエール病
メニエール病は内リンパ水腫により内耳の蝸牛が障害され、中・低音域の感音難聴をきたす。伝音難聴ではなく、回転性めまい・耳鳴りとともに三主徴を構成する感音難聴である。
ポイント
  • 伝音難聴は外耳から中耳の障害で生じ、急性中耳炎が代表疾患である。
  • 感音難聴は内耳から聴神経の障害で生じ、メニエール病・突発性難聴・聴神経腫瘍が代表疾患。
  • 障害部位と難聴の種類の対応を正確に整理し、疾患ごとの難聴の型を覚える。
  • 重要用語: 伝音難聴、感音難聴、急性中耳炎、内耳障害 を正確に理解しておくこと。
比較表
難聴の種類 障害部位 代表疾患
伝音難聴 外耳〜中耳 急性中耳炎、耳硬化症、鼓膜穿孔
感音難聴 内耳〜聴神経 メニエール病、突発性難聴、聴神経腫瘍
解説画像
鍼灸 第29回(2021) 問題63|伝音性難聴をきたすのはどれか。 解説図
鍼灸 第29回(2021) 問題63|伝音性難聴をきたすのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手