学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ F. 眼科疾患 / Q1425

理由で解く 臨床医学各論

Q1425 その他の領域

出典:鍼灸 第29回(2021) 問題62
問題
中心部の視野欠損や物がゆがんで見える症状が早期から出現する疾患はどれか。
選択肢
1 白内障
2 緑内障
3 ぶどう膜炎
4 加齢黄斑変性症
解答
正解4(加齢黄斑変性症)
解説
✗ 1. 誤り
白内障
白内障は水晶体の混濁により光が網膜に届きにくくなる疾患であり、視力低下、霧視(全体がかすんで見える)、羞明が主症状である。視野の一部が欠ける中心暗点や、物がゆがんで見える変視症は白内障の特徴的症状ではない。
✗ 2. 誤り
緑内障
緑内障は視神経障害により視野狭窄をきたす疾患であるが、視野欠損は周辺部から始まり徐々に中心部へ進行するのが特徴である。中心部の視野は比較的最後まで保たれるため、中心部の視野欠損が早期から出現することはない。初期は自覚症状に乏しい。
✗ 3. 誤り
ぶどう膜炎
ぶどう膜炎は虹彩、毛様体、脈絡膜などのぶどう膜に生じる炎症性疾患であり、毛様充血、眼痛、羞明、飛蚊症、霧視が主症状である。中心暗点や変視症が早期の主症状として出現するわけではない。
✓ 4. 正しい
加齢黄斑変性症
加齢黄斑変性症は網膜の中心部にある黄斑が加齢に伴い変性する疾患であり、中心部の視野欠損(中心暗点)や物がゆがんで見える(変視症)が早期から出現する。黄斑は最も視力が良い部位であり、この部位が障害されると読書や顔の認識が困難になり、日常生活に大きな支障をきたす。滲出型と萎縮型があり、滲出型では新生血管からの出血が特徴である。
ポイント
  • 視野欠損のパターンで疾患を鑑別できる。緑内障=周辺視野から欠損、加齢黄斑変性症=中心視野が欠損と明確に異なる。
  • 加齢黄斑変性症には滲出型(新生血管からの出血が特徴)と萎縮型があり、変視症(物がゆがんで見える)と中心暗点が早期から出現する。
  • アムスラーグリッド(格子状の図)を用いた自己チェック法があり、格子がゆがんで見えれば加齢黄斑変性症を疑う。
  • 重要用語: 加齢黄斑変性症, 中心暗点, 変視症, 黄斑部, 滲出型・萎縮型 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 視野欠損の部位 特徴的症状 進行
加齢黄斑変性症 中心部 変視症、中心暗点 早期から
緑内障 周辺部 視野狭窄 緩徐に中心へ
網膜色素変性症 周辺部 夜盲、視野狭窄 求心性に進行
白内障 なし 霧視、視力低下 全体的
解説画像
鍼灸 第29回(2021) 問題62|中心部の視野欠損や物がゆがんで見える症状が早期から出現する疾患はどれか。 解説図
鍼灸 第29回(2021) 問題62|中心部の視野欠損や物がゆがんで見える症状が早期から出現する疾患はどれか。
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