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理由で解く 臨床医学各論

Q1424 その他の領域

出典:あマ指 第28回(2020) 問題65
問題
白内障について正しいのはどれか。
選択肢
1 眼圧の上昇に伴う変化である。
2 水晶体の混濁である。
3 網膜神経線維の圧迫萎縮である。
4 後天性失明の原因で最も多い。
解答
正解2(水晶体の混濁である。)
解説
✗ 1. 誤り
眼圧の上昇に伴う変化である。
眼圧の上昇に伴う変化は緑内障の病態である。白内障は眼圧とは無関係に水晶体自体が変性・混濁する疾患である。緑内障では房水排出障害により眼圧が上昇し視神経が障害される。
✓ 2. 正しい
水晶体の混濁である。
白内障は水晶体がさまざまな原因で混濁し、視力が低下する疾患である。加齢によるものが最も多いが、糖尿病やアトピーなどの全身性疾患、虹彩炎や網膜色素変性症などの眼内疾患に併発したり、外傷や先天性に発病することもある。細隙灯顕微鏡検査で水晶体の混濁が確認でき、手術により混濁した水晶体を摘出して視力を改善する。
✗ 3. 誤り
網膜神経線維の圧迫萎縮である。
網膜神経線維の圧迫萎縮は緑内障の病態である。緑内障では眼圧上昇により視神経乳頭が障害され、網膜神経線維が萎縮する。白内障の病態とは全く異なる。
✗ 4. 誤り
後天性失明の原因で最も多い。
後天性失明の原因で最も多いのは糖尿病網膜症であり、緑内障が第2位である。白内障は手術により混濁した水晶体を摘出することで視力が改善されるため、失明の主要原因とはならない。
ポイント
  • 白内障の本態は「水晶体の混濁」であり、加齢によるものが最も多い。糖尿病やアトピーなどの全身性疾患でも生じる。
  • 白内障と緑内障は頻出の比較問題であるため、障害部位(水晶体 vs 視神経)・病態・治療法・予後の違いを明確に整理しておく。
  • 後天性失明原因の第1位は緑内障であり、白内障は手術で視力改善が可能なため失明原因の上位ではない。
  • 重要用語: 白内障, 水晶体混濁, 細隙灯顕微鏡検査, 水晶体摘出術 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 白内障 緑内障
障害部位 水晶体 視神経
本態 水晶体の混濁 眼圧上昇による視神経障害
主症状 視力低下、まぶしさ 視野欠損、視力低下
治療 水晶体摘出手術 眼圧下降(薬物・手術)
予後 手術で視力改善 進行すると失明
解説画像
あマ指 第28回(2020) 問題65|白内障について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第28回(2020) 問題65|白内障について正しいのはどれか。
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