学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ H. 精神科疾患 / Q1489

理由で解く 臨床医学各論

Q1489 その他の領域

出典:鍼灸 第32回(2024) 問題68
問題
パニック障害の症状はどれか。
選択肢
1 予期不安
2 妄想
3 幻聴
4 させられ体験
解答
正解1(予期不安)
解説
✓ 1. 正しい
予期不安
予期不安はパニック障害の特徴的症状であり、パニック発作を繰り返し経験した後に「また発作が起きるのではないか」という持続的な不安が生じる状態である。予期不安はパニック発作・広場恐怖とともにパニック障害の三大特徴の一つであり、日常生活の著しい制限をもたらす。予期不安のために外出を避けたり仕事に支障をきたすことがある。
✗ 2. 誤り
妄想
妄想は統合失調症の陽性症状として代表的であり、関係妄想・被害妄想・注察妄想などがみられる。パニック障害は不安障害であり、妄想は典型的症状ではない。パニック障害では現実認知は保たれている。
✗ 3. 誤り
幻聴
幻聴は統合失調症の陽性症状として代表的であり、自分の悪口を言う声や命令する声が聞こえるなどの体験がある。パニック障害は不安障害であり、幻聴は生じない。
✗ 4. 誤り
させられ体験
させられ体験(作為体験)は統合失調症の自我障害であり、シュナイダーの一級症状に含まれる。自分の行動が外部の力によって操作されているという体験であり、パニック障害の症状ではない。
ポイント
  • パニック障害の三大特徴はパニック発作(突然の動悸・息苦しさ・めまい・死の恐怖)、予期不安(「また発作が起きるのではないか」という持続的不安)、広場恐怖(発作が起きそうな場所の回避)である。
  • 予期不安はパニック発作を繰り返し経験した後に生じ、日常生活の著しい制限をもたらす。外出の回避や仕事への支障につながることがある。
  • 妄想・幻聴・させられ体験はいずれも統合失調症の陽性症状・自我障害であり、パニック障害(不安障害)ではみられない。パニック障害と統合失調症の症状の鑑別が出題されやすい。
  • 重要用語: パニック障害、予期不安、パニック発作、広場恐怖、統合失調症 を正確に理解しておくこと。
比較表
パニック障害の症状 統合失調症の症状(パニック障害にはない)
予期不安 妄想(関係・被害)
パニック発作(動悸・息苦しさ) 幻聴
広場恐怖 させられ体験(自我障害)
解説画像
鍼灸 第32回(2024) 問題68|パニック障害の症状はどれか。 解説図
鍼灸 第32回(2024) 問題68|パニック障害の症状はどれか。
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