学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ H. 精神科疾患 / Q1488

理由で解く 臨床医学各論

Q1488 その他の領域

出典:鍼灸 第29回(2021) 問題64
問題
病気でもないのに病気と考えたり、些細な身体の不調を重大な疾患と考え、□執拗に訴えるのはどれか。
選択肢
1 強迫神経症
2 心気症
3 不安神経症
4 抑うつ神経症
解答
正解2(心気症)
解説
✗ 1. 誤り
強迫神経症
強迫神経症(強迫性障害)は不合理だとわかっていても繰り返される思考(強迫観念)やそれに基づく反復行為(強迫行為)が主症状である。例えば手が汚れているという考えが離れず何度も手を洗うなどの行動がみられる。自分が病気であるという執拗な訴えとは異なる病態である。
✓ 2. 正しい
心気症
心気症(心気障害・病気不安症)は、病気でもないのに病気と考えたり、些細な身体の不調を重大な疾患と考えて執拗に訴える障害である。身体症状への過度のとらわれや重篤な病気への恐怖が特徴で、医学的検査で異常がなくても症状の訴えが持続し、医師の説明では安心できない。神経症に分類される。
✗ 3. 誤り
不安神経症
不安神経症(全般性不安障害)は漠然とした強い不安や恐怖が持続する障害であり、特定の疾患への執拗な訴えとは異なる。浮動性不安・パニック発作・動悸・発汗などが主症状である。不安の対象が病気に限定されない点で心気症と区別される。
✗ 4. 誤り
抑うつ神経症
抑うつ神経症(気分変調症)は慢性的な気分の落ち込みや意欲低下が主症状であり、身体疾患への執拗な訴えとは異なる。うつ病よりも軽症であるが2年以上持続する慢性的な抑うつ状態を特徴とする。
ポイント
  • 心気症は病気でもないのに重大な疾患に罹患していると確信し、執拗に訴える神経症の一つである。医学的検査で異常がなくても安心できず、医師の説明では納得しない点が特徴。
  • 神経症は病識があり現実吟味力を保持する点が精神病圏と異なる。症状が身体的愁訴であっても、自律神経症状程度で器質的な身体所見は見出せない。
  • 神経症の各型(心気症、強迫神経症、不安神経症、抑うつ神経症)の主症状を区別して覚えることが重要。治療には薬物療法(抗不安薬・抗うつ薬)と精神療法(認知行動療法・森田療法など)がある。
  • 重要用語: 心気症、強迫神経症、不安神経症、抑うつ神経症、疾病不安 を正確に理解しておくこと。
比較表
神経症の分類 主症状
心気症 身体疾患への過度のとらわれ、疾病不安
強迫神経症 強迫観念、強迫行為
不安神経症 漠然とした不安、パニック発作
抑うつ神経症 慢性的な抑うつ気分
解説画像
鍼灸 第29回(2021) 問題64|病気でもないのに病気と考えたり、些細な身体の不調を重大な疾患と考え、□執拗に訴えるのはどれか。 解説図
鍼灸 第29回(2021) 問題64|病気でもないのに病気と考えたり、些細な身体の不調を重大な疾患と考え、□執拗に訴えるのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手