学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1438

理由で解く 臨床医学各論

Q1438 その他の領域

出典:あマ指 第6回(1998) 問題83
問題
アレルギー性鼻炎で適切でない症状はどれか。
選択肢
1 発作性のくしゃみ
2 水様性の鼻汁
3 鼻づまり
4 鼻出血
解答
正解4(鼻出血)
解説
✗ 1.
発作性のくしゃみ
✗ 正しい。アレルギー性鼻炎では、花粉やダニなどのアレルゲンが鼻粘膜に付着すると、感覚神経を刺激して反射的に発作性の連続したくしゃみが出現する。これはアレルギー性鼻炎の三主徴の一つであり、極めて特徴的な症状である。
✗ 2.
水様性の鼻汁
✗ 正しい。I型アレルギー反応により肥満細胞からヒスタミンなどが遊離され、血管透過性が亢進し鼻腺から大量の透明な水様性鼻汁が分泌される。これもアレルギー性鼻炎の三主徴の一つである。細菌性の鼻炎では膿性の鼻汁となるが、アレルギー性では透明な水様性である点が特徴的である。
✗ 3.
鼻づまり
✗ 正しい。アレルギー反応により鼻粘膜に浮腫が生じ、また大量の鼻汁分泌により鼻腔が閉塞し、鼻閉(鼻づまり)が生じる。これもアレルギー性鼻炎の三主徴の一つであり、患者のQOLを大きく低下させる症状である。
✓ 4. 誤り
鼻出血
鼻出血はアレルギー性鼻炎の典型的症状ではない。鼻出血は鼻粘膜の外傷(鼻をほじる、強く鼻をかむなど)、高血圧、血液疾患(白血病、血友病など)、鼻腔腫瘍などで生じる。アレルギー性鼻炎では鼻粘膜の炎症はあるが、通常は出血を伴わない。
ポイント
  • アレルギー性鼻炎の三主徴(発作性くしゃみ・水様性鼻汁・鼻閉)を正確に覚える。これらが反復性に出現するのが特徴である。
  • 鼻汁の性状で鑑別する。アレルギー性=水様性透明、細菌性=膿性(黄色・緑色)と区別できる。
  • 鼻出血は高血圧、外傷、血液疾患、鼻腔腫瘍などで生じる別の病態であり、アレルギー性鼻炎の典型的症状ではない。
  • 重要用語: アレルギー性鼻炎, 三主徴, 水様性鼻汁, 鼻出血, I型アレルギー を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 アレルギー性鼻炎 細菌性鼻炎 副鼻腔炎
くしゃみ 発作性、連続 軽度 軽度
鼻汁 水様性、透明 膿性 膿性、後鼻漏
鼻閉 あり あり あり
鼻出血 なし なし なし
解説画像
あマ指 第6回(1998) 問題83|アレルギー性鼻炎で適切でない症状はどれか。 解説図
あマ指 第6回(1998) 問題83|アレルギー性鼻炎で適切でない症状はどれか。
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