学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ F. 眼科疾患 / Q1410

理由で解く 臨床医学各論

Q1410 その他の領域

出典:あマ指 第6回(1998) 問題84
問題
視力障害を起こさない疾患はどれか。
選択肢
1 ベーチェット病
2 アレルギー性結膜炎
3 白内障
4 緑内障
解答
正解2(アレルギー性結膜炎)
解説
✗ 1.
ベーチェット病
✗ 正しい。ベーチェット病は全身性の血管炎症候群で、眼症状としてぶどう膜炎を高頻度に合併する。ぶどう膜炎では前房蓄膿や網膜炎を起こし、重篤な視力障害をきたす。繰り返すぶどう膜炎により失明に至ることもある重要な疾患である。
✓ 2. 誤り
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は結膜に限局したアレルギー反応であり、花粉などの抗原により引き起こされる。主症状は眼掻痒感、結膜充血、流涙、眼脂であり、結膜のみの炎症のため角膜や水晶体、視神経には影響せず、通常は視力障害を起こさない。
✗ 3.
白内障
✗ 正しい。白内障は水晶体の混濁を主病態とする疾患であり、混濁により光が網膜に届きにくくなるため視力が徐々に低下する。霧視(かすんで見える)や羞明(まぶしく感じる)などの症状を伴い、進行すると高度の視力障害をきたす。
✗ 4.
緑内障
✗ 正しい。緑内障は眼圧上昇により視神経が障害される疾患であり、特徴的な視野狭窄を起こす。初期は周辺視野から障害されるが、進行すると中心視野も障害され視力低下をきたし、最終的には失明に至る。
ポイント
  • 視力障害の有無により眼疾患を分類できる。結膜炎は結膜のみの炎症で視力に影響しないが、角膜・水晶体・視神経などの光路に障害が及ぶ疾患では視力障害が生じる。
  • アレルギー性結膜炎は季節性(花粉症など)と通年性に分類され、抗アレルギー点眼薬が治療の基本であり、アレルギー性鼻炎に合併しやすい。
  • ベーチェット病のぶどう膜炎は繰り返す発作により失明に至ることがあり、緑内障は失明原因の第2位(第1位は糖尿病網膜症)である。
  • 重要用語: アレルギー性結膜炎, 視力障害, ぶどう膜炎, 白内障, 緑内障 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 病変部位 視力障害 主な症状
アレルギー性結膜炎 結膜 なし 掻痒感、充血、流涙
白内障 水晶体 あり 視力低下、霧視、羞明
緑内障 視神経 あり 視野狭窄、視力低下
ぶどう膜炎 ぶどう膜 あり 視力低下、充血、眼痛
解説画像
あマ指 第6回(1998) 問題84|視力障害を起こさない疾患はどれか。 解説図
あマ指 第6回(1998) 問題84|視力障害を起こさない疾患はどれか。
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