学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1439

理由で解く 臨床医学各論

Q1439 その他の領域

出典:鍼灸 第6回(1998) 問題71
問題
突発性難聴の症状で適切でないのはどれか。
選択肢
1 伝音難聴
2 耳鳴り
3 耳の閉塞感
4 めまい
解答
正解1(伝音難聴)
解説
✓ 1. 誤り
伝音難聴
突発性難聴は内耳(蝸牛)の障害により突然発症する感音難聴であり、伝音難聴ではない。感音難聴は内耳(蝸牛の有毛細胞)や聴神経の障害で生じ、音を感知・伝達する機能が障害される。一方、伝音難聴は外耳や中耳の障害(鼓膜穿孔、耳小骨の障害など)で生じ、音を内耳に伝える機能が障害される。両者は病変部位が全く異なる。
✗ 2.
耳鳴り
✗ 正しい。突発性難聴では内耳の有毛細胞や聴神経の障害に伴い、耳鳴がしばしば出現する。高音性または低音性の耳鳴が持続し、患者の苦痛となることが多い。耳鳴の有無や性状は診断や予後判定の参考となる。
✗ 3.
耳の閉塞感
✗ 正しい。突発性難聴では患側の耳に閉塞感(耳が詰まった感じ、耳閉感)を訴えることが多い。これは内耳の機能障害により生じる自覚症状であり、聴力低下とともに出現する。
✗ 4.
めまい
✗ 正しい。突発性難聴では内耳の前庭・半規管(平衡感覚を司る部位)も同時に障害されることがあり、回転性めまいや浮動感を伴うことがある。めまいを伴う例は伴わない例に比べて予後がやや不良とされる。
ポイント
  • 突発性難聴は内耳の障害による感音難聴であり、伝音難聴(外耳・中耳の障害)ではない。病変部位の違いを正確に理解する。
  • 突発性難聴は発症から2週間以内の早期治療開始が聴力回復の鍵となる。1ヵ月を過ぎると改善の可能性は低い。安静と内耳の循環改善が治療目標。
  • 突発性難聴ではめまいを伴うことがあるが一回性であり、反復するメニエール病との鑑別が重要。
  • 重要用語: 突発性難聴, 感音難聴, 伝音難聴, 早期治療, 内耳障害 を正確に理解しておくこと。
比較表
難聴の種類 病変部位 原因疾患例 特徴
感音難聴 内耳、聴神経 突発性難聴、メニエール病 補聴器の効果低い
伝音難聴 外耳、中耳 中耳炎、耳硬化症 補聴器の効果高い
混合性難聴 両方 慢性中耳炎+内耳障害 両方の特徴
解説画像
鍼灸 第6回(1998) 問題71|突発性難聴の症状で適切でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第6回(1998) 問題71|突発性難聴の症状で適切でないのはどれか。
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