学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ F. 眼科疾患 / Q1411

理由で解く 臨床医学各論

Q1411 その他の領域

出典:鍼灸 第6回(1998) 問題72
問題
眼疾患とその徴候との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 緑内障 ― 眼圧上昇
2 白内障 ― 角膜混濁
3 眼精疲労 ― 調節異常
4 麦粒腫 ― 眼瞼腫脹
解答
正解2(白内障 ― 角膜混濁)
解説
✗ 1.
緑内障 ― 眼圧上昇
✗ 正しい。緑内障は房水の排出障害により眼圧が上昇し、持続的な高眼圧が視神経乳頭を圧迫・障害する疾患である。眼圧測定は緑内障診断の基本的検査である。開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障に分類され、いずれも眼圧上昇が特徴である。
✓ 2. 誤り
白内障 ― 角膜混濁
白内障は水晶体の混濁であり、角膜混濁ではない。水晶体は眼球内の透明なレンズであり、加齢やその他の原因により混濁する。角膜混濁は角膜炎や角膜潰瘍、角膜ジストロフィーなどで生じる別の病態である。両者は明確に区別される。
✗ 3.
眼精疲労 ― 調節異常
✗ 正しい。眼精疲労はVDT作業などの長時間の近業により、毛様体筋の過緊張や調節機能の疲労により生じる。調節異常のほか、ドライアイや屈折異常、輻輳障害なども原因となる。症状として眼痛、頭痛、眼のかすみなどが現れる。
✗ 4.
麦粒腫 ― 眼瞼腫脹
✗ 正しい。麦粒腫(ものもらい)はマイボーム腺や睫毛の毛嚢・皮脂腺の急性化膿性炎症である。黄色ブドウ球菌などの細菌感染により眼瞼の腫脹、発赤、疼痛が生じ、膿点が形成される。
ポイント
  • 眼球の解剖的構造を理解する。前方から角膜→前房→虹彩→水晶体→硝子体→網膜の順に配列され、白内障は水晶体の疾患、角膜混濁は角膜の疾患である。
  • 各眼疾患の特徴的な徴候を整理して覚える。緑内障=眼圧上昇、白内障=水晶体混濁、角膜炎=角膜混濁と正確に対応させる。
  • 麦粒腫(ものもらい)は眼瞼の急性化膿性炎症であり、黄色ブドウ球菌が主な起炎菌である。眼精疲労はVDT症候群とも関連し調節異常が原因となる。
  • 重要用語: 白内障, 水晶体混濁, 角膜混濁, 緑内障, 眼精疲労, 麦粒腫 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 病変部位 主な徴候 原因
白内障 水晶体 水晶体混濁 加齢、糖尿病など
角膜炎 角膜 角膜混濁 細菌、ウイルス感染
緑内障 視神経 眼圧上昇 房水排出障害
麦粒腫 眼瞼 眼瞼腫脹 細菌感染
解説画像
鍼灸 第6回(1998) 問題72|眼疾患とその徴候との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第6回(1998) 問題72|眼疾患とその徴候との組合せで誤っているのはどれか。
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