学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ F. 眼科疾患 / Q1412

理由で解く 臨床医学各論

Q1412 その他の領域

出典:あマ指 第7回(1999) 問題93
問題
眼疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 白内障 ― 眼圧上昇
2 緑内障 ― 水晶体混濁
3 虹彩毛様体炎 ― 斜視
4 網膜色素変性症 ― 視野狭窄
解答
正解4(網膜色素変性症 - 視野狭窄)
解説
✗ 1. 誤り
白内障 ― 眼圧上昇
白内障は水晶体の混濁を主病態とする疾患であり、視力低下や霧視が主症状である。眼圧上昇は緑内障の特徴的所見であり、白内障では通常眼圧は正常範囲内である。両疾患は病態が全く異なる。
✗ 2. 誤り
緑内障 ― 水晶体混濁
緑内障は房水の排出障害による眼圧上昇により視神経が障害される疾患である。視野狭窄が特徴的症状であり、水晶体は正常で混濁しない。水晶体混濁は白内障の所見であり、緑内障とは明確に区別される。
✗ 3. 誤り
虹彩毛様体炎 ― 斜視
虹彩毛様体炎(前部ぶどう膜炎)では毛様充血、前房蓄膿、視力低下、眼痛、羞明などがみられる。斜視は眼球運動の異常による両眼の視線のずれであり、虹彩毛様体炎の症状ではない。斜視は外眼筋の異常や神経障害で生じる。
✓ 4. 正しい
網膜色素変性症 ― 視野狭窄
網膜色素変性症は網膜の視細胞(特に桿体細胞)が変性する遺伝性疾患であり、夜盲(暗いところで見えにくい)と求心性視野狭窄(周辺視野から狭窄が進行)が特徴的症状である。徐々に進行し、中心視野のみが残る管状視野となる。
ポイント
  • 眼疾患の主要症状を正確に把握する。白内障=水晶体混濁、緑内障=眼圧上昇、網膜色素変性症=視野狭窄+夜盲と整理する。
  • 視野狭窄をきたす疾患は緑内障(周辺視野狭窄)と網膜色素変性症(求心性視野狭窄)が代表的である。両者とも周辺視野から障害される共通点がある。
  • 虹彩毛様体炎(前部ぶどう膜炎)の症状は毛様充血・前房蓄膿・眼痛・羞明であり、斜視(眼位異常)とは全く異なる病態である。
  • 重要用語: 網膜色素変性症, 視野狭窄, 夜盲, 白内障, 緑内障 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 病変部位 主な症状 特徴
白内障 水晶体 視力低下、霧視 水晶体混濁
緑内障 視神経 視野狭窄、眼圧上昇 周辺から中心へ
網膜色素変性症 網膜 夜盲、視野狭窄 周辺から中心へ(求心性)
虹彩毛様体炎 前部ぶどう膜 充血、前房蓄膿 眼痛、羞明
解説画像
あマ指 第7回(1999) 問題93|眼疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第7回(1999) 問題93|眼疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。
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