学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ F. 眼科疾患 / Q1413

理由で解く 臨床医学各論

Q1413 その他の領域

出典:鍼灸 第8回(2000) 問題88
問題
眼疾患について正しい組合せはどれか。
選択肢
1 白内障 ― ブドウ膜炎
2 ベーチェット病 ― 色覚異常
3 網膜色素変性症 ― 水晶体白濁
4 緑内障 ― 眼圧亢進
解答
正解4(緑内障 ― 眼圧亢進)
解説
✗ 1. 誤り
白内障 ― ブドウ膜炎
白内障は水晶体がさまざまな原因で混濁し、視力が低下する疾患である。加齢によるものが最も多く、糖尿病やアトピーなどの全身性疾患でも生じる。ブドウ膜炎は虹彩・毛様体・脈絡膜の炎症であり、白内障の病態とは異なる。
✗ 2. 誤り
ベーチェット病 ― 色覚異常
ベーチェット病では眼症状としてブドウ膜炎(虹彩毛様体炎)が特徴的にみられる。色覚異常は視細胞の錐体機能の障害であり、ベーチェット病の症状ではない。
✗ 3. 誤り
網膜色素変性症 ― 水晶体白濁
網膜色素変性症は網膜の変性疾患であり、夜盲や視野狭窄(求心性視野狭窄)を呈する。水晶体白濁は白内障の所見であり、網膜色素変性症の主病態ではない。
✓ 4. 正しい
緑内障 ― 眼圧亢進
緑内障は眼圧が亢進して視神経が障害される一連の疾患群である。房水の排出障害により眼圧が上昇し、視神経乳頭の陥凹拡大や視野欠損が生じる。原発性開放隅角緑内障が最も多い。ただし近年では眼圧が正常範囲内でも視神経障害が生じる正常眼圧緑内障の存在も知られている。
ポイント
  • 緑内障は眼圧亢進により視神経が障害される疾患であり、白内障(水晶体混濁)やブドウ膜炎(虹彩毛様体炎)とは病態が異なる。
  • ベーチェット病の眼症状はブドウ膜炎であり色覚異常ではない点に注意する。網膜色素変性症は夜盲と求心性視野狭窄が特徴で水晶体白濁とは無関係である。
  • 緑内障の罹患率は40歳以上で3.6%と推計され、原発性開放隅角緑内障が最も多い。正常眼圧緑内障の存在にも注意が必要である。
  • 重要用語: 緑内障, 眼圧亢進, 白内障, ブドウ膜炎, 網膜色素変性症 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 特徴的所見 障害部位
白内障 水晶体混濁、視力低下 水晶体
緑内障 眼圧亢進、視野欠損 視神経
ベーチェット病 ブドウ膜炎(虹彩毛様体炎) ブドウ膜
網膜色素変性症 夜盲、求心性視野狭窄 網膜
解説画像
鍼灸 第8回(2000) 問題88|眼疾患について正しい組合せはどれか。 解説図
鍼灸 第8回(2000) 問題88|眼疾患について正しい組合せはどれか。
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