学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ B. 甲状腺疾患 / Q0463

理由で解く 臨床医学各論

Q0463 内分泌疾患

出典:あマ指 第9回(2001) 問題76
問題
患者の症状と考慮すべき疾患との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 夏でも寒い ― 粘液水腫
2 血圧が低い ― 褐色細胞腫
3 舌が大きい ― 先端肥大症
4 眼球が突出 ― バセドウ病
解答
正解2(血圧が低い - 褐色細胞腫)
解説
✗ 1.
夏でも寒い ― 粘液水腫
✗ 正しい。粘液水腫(甲状腺機能低下症)では甲状腺ホルモン不足により基礎代謝が低下し産熱量が減少するため、寒がりとなる。夏季でも寒いと訴えることは特徴的な症状であり、甲状腺機能低下症を強く疑う所見である。
✓ 2. 誤り
血圧が低い ― 褐色細胞腫
褐色細胞腫は副腎髄質のクロム親和性細胞から発生する腫瘍で、カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)を過剰分泌する。交感神経刺激により発作性または持続性の高血圧をきたす疾患であり、低血圧ではない。三主徴は頭痛・発汗・動悸である。
✗ 3.
舌が大きい ― 先端肥大症
✗ 正しい。先端肥大症では下垂体腺腫による成長ホルモン過剰分泌により軟部組織が過剰に増殖し、巨大舌・口唇肥厚・鼻翼肥大・下顎突出・手足の肥大がみられる。
✗ 4.
眼球が突出 ― バセドウ病
✗ 正しい。バセドウ病ではTSH受容体に対する自己抗体により眼窩内組織(外眼筋・脂肪組織)に炎症・浮腫・肥大が生じ、眼球が前方に押し出されて眼球突出をきたす。メルセブルグ三徴の一つである。
ポイント
  • 褐色細胞腫は二次性高血圧の代表的原因であり、高血圧患者の約0.1〜0.2%を占める
  • 褐色細胞腫の診断は血中・尿中カテコールアミン高値、画像検査(CT・MRI)で副腎腫瘍を確認する
  • 治療は腫瘍摘出術が第一選択で、術前にまずα遮断薬で十分な血圧コントロールを行うことが必須である
解説画像
あマ指 第9回(2001) 問題76|患者の症状と考慮すべき疾患との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第9回(2001) 問題76|患者の症状と考慮すべき疾患との組合せで誤っているのはどれか。
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