学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1433

理由で解く 臨床医学各論

Q1433 その他の領域

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題84
問題
突発性難聴で誤っているのはどれか。
選択肢
1 突然に発症する。
2 感音難聴である。
3 耳鳴りを伴う。
4 顔面神経麻痺を伴う。
解答
正解4(顔面神経麻痺を伴う。)
解説
✗ 1.
突然に発症する。
✗ 正しい。突発性難聴はその名の通り突然に発症するのが特徴であり、正しい記述である。 「いつ発症したか」を明確に自覚できるほど突然発症し、朝目覚めた時に気づくことも多い。発症時刻を特定できる点が慢性進行性の難聴との鑑別点となる。
✗ 2.
感音難聴である。
✗ 正しい。突発性難聴は内耳(蝸牛)の障害による感音難聴であり、正しい記述である。 伝音難聴(中耳炎や耳硬化症など)とは異なり、内耳の循環障害やウイルス感染が原因と推定されている。骨導・気導ともに聴力が低下する。
✗ 3.
耳鳴りを伴う。
✗ 正しい。耳鳴りは突発性難聴に高頻度に伴う症状であり、正しい記述である。 めまいを伴うこともあり(約30〜50%)、めまいを伴う症例は予後がやや不良とされている。
✓ 4. 誤り
顔面神経麻痺を伴う。
突発性難聴では顔面神経麻痺を伴わない。 難聴に顔面神経麻痺を伴う場合はラムゼイハント症候群(水痘・帯状疱疹ウイルスによる膝神経節炎)を疑う。 突発性難聴は原因不明の急性感音難聴であり、早期のステロイド投与が治療の基本である。
ポイント
  • 突発性難聴では顔面神経麻痺を伴わない。難聴+顔面神経麻痺の組合せはラムゼイハント症候群を示唆する。
  • 突発性難聴は「突然発症」「一側性」「感音難聴」「耳鳴り」が特徴で、早期のステロイド治療が重要である。
  • 発症後2週間以内の治療開始が予後を大きく左右するため、早期受診が極めて重要である。
  • 重要用語: 突発性難聴, 感音難聴, 顔面神経麻痺なし, ラムゼイハント症候群との鑑別 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 突発性難聴 ラムゼイハント症候群
原因 不明(循環障害・ウイルス説) 水痘・帯状疱疹ウイルス
難聴の種類 感音難聴 感音難聴
顔面神経麻痺 なし あり
耳介の水疱 なし あり
耳鳴り あり あり
治療 ステロイド早期投与 抗ウイルス薬+ステロイド
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題84|突発性難聴で誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題84|突発性難聴で誤っているのはどれか。
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