学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1434

理由で解く 臨床医学各論

Q1434 その他の領域

出典:あマ指 第17回(2009) 問題89
問題
突発性難聴で正しい記述はどれか。
選択肢
1 若年者に多い。
2 めまいはない。
3 顔面神経麻痺を伴う。
4 感音性難聴である。
解答
正解4(感音性難聴である。)
解説
✗ 1. 誤り
若年者に多い。
突発性難聴は40〜60歳代に好発する疾患であり、若年者に特に多いわけではない。 中年以降に突然一側の難聴で発症するのが典型的なパターンであり、男女差はほとんどない。
✗ 2. 誤り
めまいはない。
突発性難聴では約30〜50%の症例でめまいを伴うことがあり、「めまいはない」は誤りである。 めまいを伴う症例は予後がやや不良とされており、内耳の前庭機能にも障害が及んでいることを示唆する。
✗ 3. 誤り
顔面神経麻痺を伴う。
突発性難聴では顔面神経麻痺を伴わない。難聴に顔面神経麻痺を伴う場合はラムゼイハント症候群(水痘・帯状疱疹ウイルスによる膝神経節炎)を疑う。 ラムゼイハント症候群では外耳道・耳介の疱疹+顔面神経麻痺+難聴が三主徴であり、鑑別が重要である。
✓ 4. 正しい
感音性難聴である。
突発性難聴は内耳(蝸牛)の障害による感音性難聴である。 原因不明であるが、内耳の循環障害やウイルス感染が推定されている。伝音性難聴(中耳炎・耳硬化症など)とは異なり、骨導・気導ともに聴力が低下する。 治療は早期のステロイド投与が基本であり、発症後できるだけ早く(2週間以内に)治療を開始することが重要である。
ポイント
  • 突発性難聴は原因不明の急性感音性難聴で、40〜60歳代に好発し、多くは片側性で突然発症する。
  • めまいを伴うことがあるが顔面神経麻痺は伴わない。難聴+顔面神経麻痺はラムゼイハント症候群を示唆する。
  • 治療は早期のステロイド投与が基本であり、発症後2週間以内の治療開始が予後を大きく左右する。
  • 重要用語: 突発性難聴, 感音性難聴, ステロイド早期投与, ラムゼイハント症候群との鑑別 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 感音性難聴 伝音性難聴
障害部位 内耳(蝸牛)・聴神経 外耳・中耳
骨導聴力 低下 正常
気導聴力 低下 低下
代表疾患 突発性難聴・老人性難聴 中耳炎・耳硬化症
リンネ試験 陽性(気導>骨導) 陰性(骨導>気導)
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題89|突発性難聴で正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題89|突発性難聴で正しい記述はどれか。
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