学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1435

理由で解く 臨床医学各論

Q1435 その他の領域

出典:あマ指 第1回(1993) 問題89
問題
メニエール病でみられない症状はどれか。
選択肢
1 耳鳴
2 難聴
3 耳漏
4 めまい
解答
正解3(耳漏)
解説
✗ 1.
耳鳴
✗ 正しい。耳鳴はメニエール病の三主徴の一つであり、低音性の耳鳴がめまい発作時に増強するのが特徴である。発作間欠期にも耳鳴が持続することがあり、患者の苦痛となる。内リンパ水腫による内耳圧の変動が原因と考えられる。
✗ 2.
難聴
✗ 正しい。感音難聴はメニエール病の三主徴の一つであり、初期には低音域(250~1000Hz)の変動性難聴を呈する。聴力は発作後に改善と悪化を繰り返すが、発作を繰り返すごとに徐々に固定性難聴に移行し、全音域に及ぶようになる。
✓ 3. 誤り
耳漏
耳漏(耳だれ)はメニエール病ではみられない。耳漏は鼓膜穿孔を伴う中耳の炎症性疾患(急性中耳炎、慢性中耳炎など)で認められる症状である。メニエール病は内耳の内リンパ水腫が病態であり、鼓膜や中耳腔には病変がないため耳漏は生じない。
✗ 4.
めまい
✗ 正しい。回転性めまいはメニエール病の最も特徴的な症状であり、突然発症し数十分から数時間持続する。自分や周囲がぐるぐる回る感覚があり、悪心・嘔吐、冷汗を伴うことが多い。発作は反復性で、片側性に始まることが多い。
ポイント
  • メニエール病の三主徴(回転性めまい、感音難聴、耳鳴)を正確に覚える。これらが関連して反復出現するのが特徴である。
  • 耳漏の有無で内耳疾患と中耳疾患を鑑別できる。内耳疾患(メニエール病、突発性難聴など)では耳漏はなく、中耳疾患(中耳炎)では鼓膜穿孔時に耳漏がみられる。
  • メニエール病の病態は内リンパ水腫であり、内耳の循環障害が原因とされる。人口10万人当たり15人の有病率である。
  • 重要用語: メニエール病, 内リンパ水腫, 回転性めまい, 感音難聴, 耳漏 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 病変部位 めまい 難聴 耳漏
メニエール病 内耳 回転性、反復性 感音性、変動性 なし
急性中耳炎 中耳 なし 伝音性 あり(穿孔時)
突発性難聴 内耳 あることも 感音性、突発性 なし
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題89|メニエール病でみられない症状はどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題89|メニエール病でみられない症状はどれか。
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