学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1436

理由で解く 臨床医学各論

Q1436 その他の領域

出典:あマ指 第4回(1996) 問題90
問題
メニエール病について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 中耳の疾患が原因である。
2 発作性のめまいを伴う。
3 耳鳴りを伴う。
4 難聴を伴う。
解答
正解1(中耳の疾患が原因である。)
解説
✓ 1. 誤り
中耳の疾患が原因である。
メニエール病は内耳の疾患であり、中耳の疾患ではない。病態は内耳の内リンパ腔に内リンパ液が過剰に貯留する内リンパ水腫である。内耳の蝸牛(聴覚)と前庭・半規管(平衡覚)が同時に障害されるため、難聴とめまいが同時に出現する。中耳疾患(中耳炎など)とは病変部位が異なる。
✗ 2.
発作性のめまいを伴う。
✗ 正しい。メニエール病では内リンパ水腫により発作性の回転性めまいが突然出現し、数十分から数時間(通常2~3時間程度)持続する。自分や周囲がぐるぐる回る感覚があり、悪心・嘔吐、冷汗を伴うことが多い。めまいは反復性で、発作間欠期には症状が消失する。
✗ 3.
耳鳴りを伴う。
✗ 正しい。耳鳴はメニエール病の三主徴の一つであり、低音性の耳鳴(ブーン、ゴーという音)が特徴的である。めまい発作時に増強し、発作間欠期にも持続することがある。内耳の内リンパ圧の変動により生じると考えられる。
✗ 4.
難聴を伴う。
✗ 正しい。感音難聴はメニエール病の三主徴の一つである。初期には低音域(250~1000Hz)の変動性難聴を呈し、聴力が良くなったり悪くなったりを繰り返す。発作を繰り返すごとに徐々に固定性難聴へと移行し、全音域の難聴となる。
ポイント
  • メニエール病は内耳疾患であることを明確に理解する。中耳疾患(中耳炎)とは病変部位が異なり、鼓膜穿孔や耳漏を伴わない。
  • 三主徴(回転性めまい・感音難聴・耳鳴)が反復して出現することが診断の重要なポイントである。
  • 内耳には蝸牛(聴覚)と前庭・半規管(平衡覚)があり、両方が障害されるため難聴とめまいが同時に出現する。
  • 重要用語: メニエール病, 内耳疾患, 内リンパ水腫, 蝸牛, 前庭・半規管 を正確に理解しておくこと。
比較表
部位 疾患例 主な症状 難聴の種類
外耳 外耳炎、耳垢栓塞 耳痛、耳閉感 伝音難聴
中耳 中耳炎 耳痛、耳漏 伝音難聴
内耳 メニエール病 めまい、耳鳴 感音難聴
内耳 突発性難聴 突然の難聴 感音難聴
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題90|メニエール病について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題90|メニエール病について誤っている記述はどれか。
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