学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1432

理由で解く 臨床医学各論

Q1432 その他の領域

出典:あマ指 第20回(2012) 問題88
問題
中耳炎で正しい記述はどれか。
選択肢
1 老人に多い。
2 夏に発症が多い。
3 肺炎球菌が原因になる。
4 慢性化しにくい。
解答
正解3(肺炎球菌が原因になる。)
解説
✗ 1. 誤り
老人に多い。
中耳炎は老人ではなく小児(特に乳幼児)に多い疾患である。小児は耳管が短く太く水平に近いため、上気道の感染が中耳腔に波及しやすい。麻疹の合併症として中耳炎があり、小児期の疾患として位置づけられている。
✗ 2. 誤り
夏に発症が多い。
中耳炎は夏ではなく冬季に多い。冬季は上気道感染(風邪やインフルエンザ)が多発し、それに続発して中耳炎が起こりやすくなる。気温低下や乾燥により呼吸器感染症が増加する時期と一致する。
✓ 3. 正しい
肺炎球菌が原因になる。
中耳炎の原因菌として肺炎球菌は最も重要な起炎菌の一つである。そのほかインフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)やモラクセラ・カタラーリスも主要な原因菌として知られている。上気道感染に続いて耳管経由で細菌が中耳腔に侵入して発症する。
✗ 4. 誤り
慢性化しにくい。
急性中耳炎は適切な治療がなされないと慢性中耳炎に移行することがある。慢性中耳炎では鼓膜穿孔と耳漏が持続し、伝音性難聴の原因となる。反復性中耳炎も小児では問題となる。
ポイント
  • 中耳炎は小児(特に乳幼児)に多く、冬季の上気道感染に続発して発症する。原因菌として肺炎球菌とインフルエンザ菌が最も多い。
  • 麻疹の合併症としても中耳炎は重要であり、約10%に肺炎、中耳炎、下痢、脳炎などの合併症が起きる。
  • 重要用語: 肺炎球菌, インフルエンザ菌, 耳管経由の感染, 慢性中耳炎 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題88|中耳炎で正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題88|中耳炎で正しい記述はどれか。
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