学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ F. 眼科疾患 / Q1423

理由で解く 臨床医学各論

Q1423 その他の領域

出典:あマ指 第27回(2019) 問題68
問題
緑内障について正しいのはどれか。
選択肢
1 水晶体が混濁する。
2 細菌感染症である。
3 急性発作では頭痛を伴う。
4 中心視野は初期から障害される。
解答
正解3(急性発作では頭痛を伴う。)
解説
✗ 1. 誤り
水晶体が混濁する。
水晶体が混濁するのは白内障の病態である。緑内障は眼圧上昇による視神経障害が本態であり、水晶体の変化ではない。白内障と緑内障は名称が似ているが病態は全く異なる。
✗ 2. 誤り
細菌感染症である。
緑内障は細菌感染症ではない。原発性・続発性・先天性に分類され、房水の排出障害による眼圧上昇が主な成因である。細菌感染で生じるのは細菌性結膜炎や細菌性角膜炎である。
✓ 3. 正しい
急性発作では頭痛を伴う。
緑内障急性発作(急性閉塞隅角緑内障)では、眼圧が急速に上昇し、激しい眼痛、頭痛、嘔気、嘔吐、霧視、充血などが起きる。頭痛が主訴となることがあり、くも膜下出血や片頭痛と誤診されることもあるため注意が必要である。急性発作は眼科的緊急疾患であり、速やかな眼圧下降治療が必要となる。
✗ 4. 誤り
中心視野は初期から障害される。
緑内障では中心視野は比較的最後まで残り、初期には周辺視野(鼻側)から障害が始まる。このため視野障害や視力低下を自覚するのはかなり末期になってからのことが多く、早期発見が困難な理由となっている。
ポイント
  • 緑内障急性発作(急性閉塞隅角緑内障)では眼痛・頭痛・嘔気・嘔吐・霧視・充血が生じ、眼科的緊急疾患として速やかな眼圧下降治療が必要である。
  • 頭痛が主訴の場合、くも膜下出血や片頭痛と誤診される危険があるため鑑別に注意する。
  • 初期の視野障害は周辺視野(鼻側)から始まり、中心視野は末期まで残るため自覚症状に乏しい。
  • 重要用語: 緑内障急性発作, 閉塞隅角緑内障, 眼圧上昇, 周辺視野障害 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 開放隅角緑内障 閉塞隅角緑内障
頻度 最も多い やや少ない
発症 慢性・緩徐 急性発作あり
眼圧 軽度上昇または正常 急激に上昇
症状 無自覚(視野欠損) 眼痛・頭痛・嘔気
治療 薬物・レーザー 緊急眼圧下降・手術
解説画像
あマ指 第27回(2019) 問題68|緑内障について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第27回(2019) 問題68|緑内障について正しいのはどれか。
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