学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ E. 皮膚科疾患 / Q1395

理由で解く 臨床医学各論

Q1395 その他の領域

出典:あマ指 第26回(2018) 問題77
問題
アトピー性皮膚炎について正しいのはどれか。
選択肢
1 抗核抗体が陽性であることが多い。
2 気管支喘息を合併することが多い。
3 血清IgGが高値であることが多い。
4 主にII型アレルギーが関与している。
解答
正解2(気管支喘息を合併することが多い)
解説
✗ 1. 誤り
抗核抗体が陽性であることが多い。
抗核抗体陽性は全身性エリテマトーデス(SLE)など自己免疫疾患でみられる所見であり、アトピー性皮膚炎とは関連しない。アトピー性皮膚炎ではIgE関連の免疫異常が主体である。
✓ 2. 正しい
気管支喘息を合併することが多い。
アトピー性皮膚炎は気管支喘息やアレルギー性鼻炎を高頻度に合併する。これらはいずれもアトピー素因に基づくI型アレルギー疾患群であり、乳幼児期のアトピー性皮膚炎から気管支喘息、アレルギー性鼻炎へと年齢とともに症状が移行する「アトピーマーチ」という現象が知られている。
✗ 3. 誤り
血清IgGが高値であることが多い。
アトピー性皮膚炎で高値となるのは血清IgEであり、IgGではない。IgEは肥満細胞(マスト細胞)や好塩基球に結合してI型アレルギー反応を惹起する免疫グロブリンである。
✗ 4. 誤り
主にII型アレルギーが関与している。
アトピー性皮膚炎は主にI型アレルギー(即時型、IgE依存型)が関与する。II型アレルギーは細胞傷害型で、自己免疫性溶血性貧血などに関与する機序であり、アトピー性皮膚炎とは異なる。
ポイント
  • アトピー性皮膚炎・気管支喘息・アレルギー性鼻炎はいずれもI型アレルギー(IgE依存型)に基づく疾患群で、合併しやすい
  • 「アトピーマーチ」として乳幼児期の皮膚炎→幼児期の気管支喘息→学童期のアレルギー性鼻炎と移行する概念を理解する
  • アレルギーの型と代表疾患の対応を確実に覚えることが重要
  • 重要用語: アトピー性皮膚炎, I型アレルギー, IgE, 気管支喘息, アトピーマーチ を正確に理解しておくこと。
比較表
アレルギーの型 機序 代表疾患
I型(即時型) IgE依存型 アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギー
II型(細胞傷害型) 抗体+補体 自己免疫性溶血性貧血
III型(免疫複合型) 免疫複合体沈着 SLE、血清病
IV型(遅延型) 感作T細胞 ツベルクリン反応、接触性皮膚炎
解説画像
あマ指 第26回(2018) 問題77|アトピー性皮膚炎について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第26回(2018) 問題77|アトピー性皮膚炎について正しいのはどれか。
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