学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ D. 婦人科疾患 / Q1394

理由で解く 臨床医学各論

Q1394 その他の領域

出典:あマ指 第28回(2020) 問題61
問題
更年期障害の症状でないのはどれか。
選択肢
1 頭痛
2 動悸
3 咳嗽
4 ホットフラッシュ
解答
正解3(咳嗽)
解説
✗ 1.
頭痛
✗ 正しい。頭痛は更年期障害における精神神経症状・自律神経症状の一つであり、エストロゲン低下に伴う自律神経の不安定化により生じる。緊張型頭痛や片頭痛として現れることがあり、更年期障害の不定愁訴の一つである。
✗ 2.
動悸
✗ 正しい。動悸は更年期障害における自律神経症状の一つであり、エストロゲン低下による交感神経の過活動により生じる。突然の心拍数増加や胸部の不快感として自覚される。血管運動神経症状に分類される。
✓ 3. 誤り
咳嗽
咳嗽(せき)は呼吸器疾患の症状であり、更年期障害の症状には含まれない。更年期障害はエストロゲンの急激な低下により自律神経症状や精神神経症状を呈するが、呼吸器系の器質的症状は生じない。咳嗽は気管支炎、肺炎、気管支喘息などでみられる。
✗ 4.
ホットフラッシュ
✗ 正しい。ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり)は更年期障害の最も特徴的な血管運動神経症状である。エストロゲン低下により体温調節中枢の機能が障害され、顔面や上半身の発赤・熱感を伴う。更年期女性の約60〜80%に出現するとされる。
ポイント
  • 更年期障害の症状は多岐にわたり、「ほてり、のぼせ、発汗、冷え性、頭痛、眩暈、耳鳴、不眠、しびれ、知覚鈍麻、肩こり、腰痛、頻尿、疲労感、食欲不振」がある。いずれも自覚所見で、他覚所見はみられない。
  • ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)が最も特徴的な血管運動神経症状であり、更年期女性の約60〜80%に出現する。
  • 咳嗽は呼吸器疾患の症状であり、更年期障害の不定愁訴には含まれない。治療にはエストロゲンと少量のアンドロゲン、自律神経薬、向精神薬、漢方薬などが使用される。
  • 重要用語: 更年期障害、ホットフラッシュ、不定愁訴、エストロゲン低下、自律神経症状 を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 更年期障害の主な症状
血管運動神経症状 ホットフラッシュ、発汗、動悸
精神神経症状 頭痛、不眠、イライラ、抑うつ、不安
泌尿生殖器症状 腟乾燥、頻尿
含まれない症状 咳嗽(呼吸器症状)
解説画像
あマ指 第28回(2020) 問題61|更年期障害の症状でないのはどれか。 解説図
あマ指 第28回(2020) 問題61|更年期障害の症状でないのはどれか。
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