学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ D. 婦人科疾患 / Q1385

理由で解く 臨床医学各論

Q1385 その他の領域

出典:鍼灸 第25回(2017) 問題60
問題
乳癌について正しいのはどれか。
選択肢
1 腫瘤は痛みを伴う。
2 多くはホルモン依存性ではない。
3 自己検診は推奨されていない。
4 乳房の外上部の発生が多い。
解答
正解4(乳房の外上部の発生が多い)
解説
✗ 1. 誤り
腫瘤は痛みを伴う。
乳癌の腫瘤は通常無痛性であり、痛みを伴わないことが特徴である。腫瘤を触れる。乳頭分泌や湿疹様びらんをみることもある、痛みについては言及されていない。硬く動きにくい無痛性の腫瘤が乳癌の典型的所見である。痛みを伴う乳房腫瘤は良性疾患(乳腺症など)の可能性が高い。
✗ 2. 誤り
多くはホルモン依存性ではない。
乳癌の多くはホルモン依存性(エストロゲン受容体陽性)である。抗癌薬、ホルモン薬を使用することもある、ホルモン療法の有効性が示唆されている。エストロゲン受容体陽性の乳癌では、抗エストロゲン療法(タモキシフェンなど)やアロマターゼ阻害薬が有効である。約70〜80%の乳癌がホルモン依存性である。
✗ 3. 誤り
自己検診は推奨されていない。
乳癌の自己検診は早期発見のために推奨されている。月経終了後数日の時期に、鏡で視診(左右差、えくぼ徴候、乳頭陥凹など)、触診(腫瘤の有無、硬さ、可動性など)を行うことが推奨される。ただし、近年はマンモグラフィや超音波検査による定期検診がより重視されている。
✓ 4. 正しい
乳房の外上部の発生が多い。
乳癌は乳房の外上部(外側上方)に最も多く発生する。乳腺組織が最も多く分布している部位であり、乳癌の約50%が外上部に発生する。一般的にこれは乳癌の基本的な疫学的特徴である。次いで内上部、外下部、内下部の順に多い。乳頭・乳輪部の発生は比較的まれである。
ポイント
  • 乳癌は乳房の外上部に最も多く発生し(約50%)、無痛性の硬い腫瘤として触知される。
  • 多くはホルモン依存性であり、ホルモン療法が有効である。
  • 自己検診やマンモグラフィによる早期発見が重要であり、好発年齢は45〜50歳である。
  • 重要用語: 外上部好発、無痛性腫瘤、ホルモン依存性 を正確に理解しておくこと。
比較表
乳房の部位 乳癌発生頻度
外上部 約50%(最多)
内上部 約20%
外下部 約10%
内下部 約5%
乳頭・乳輪部 約5%
解説画像
鍼灸 第25回(2017) 問題60|乳癌について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第25回(2017) 問題60|乳癌について正しいのはどれか。
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