学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0682

理由で解く 臨床医学各論

Q0682 整形外科疾患

出典:鍼灸 第25回(2017) 問題59
問題
骨粗鬆症患者に好発する骨折はどれか。
選択肢
1 鎖骨骨患部骨折
2 橈骨近位部骨折
3 大腿骨近位部骨折
4 脛骨遠位部骨折
解答
正解3(大腿骨近位部骨折)
解説
✗ 1. 誤り
鎖骨骨患部骨折
鎖骨骨折は転倒時の直達外力や肩への介達外力により生じることが多いが、骨粗鬆症に特徴的な好発骨折部位としては通常挙げられない。若年者のスポーツ外傷でもしばしばみられる骨折であり、骨粗鬆症との関連は薄い。
✗ 2. 誤り
橈骨近位部骨折
橈骨「近位部」骨折は骨粗鬆症の好発部位ではない。骨粗鬆症で好発するのは橈骨「遠位端」骨折(コレス骨折)であり、転倒時に手をついた際に受傷する。選択肢の「近位部」と「遠位端」の違いに注意が必要で、近位部は肘関節側、遠位端は手関節側に位置する。
✓ 3. 正しい
大腿骨近位部骨折
大腿骨近位部(頚部・転子部)骨折は骨粗鬆症患者に最も好発する骨折の一つである。転倒により大転子部を打撲した際に生じることが多く、高齢者の寝たきりの主要原因となる重大な骨折である。骨粗鬆症に伴う四大骨折は、脊椎圧迫骨折・大腿骨近位部骨折・橈骨遠位端骨折・上腕骨近位端骨折であり、これらをセットで記憶しておくことが重要である。
✗ 4. 誤り
脛骨遠位部骨折
脛骨遠位部骨折は骨粗鬆症に特徴的な好発骨折部位としては挙げられない。足関節の捻挫や高エネルギー外傷で生じることが多く、骨粗鬆症の四大骨折には含まれない。
ポイント
  • 骨粗鬆症に伴う四大骨折は「脊椎圧迫骨折」「大腿骨近位部骨折」「橈骨遠位端骨折」「上腕骨近位端骨折」である
  • 橈骨は「近位部」ではなく「遠位端」が骨粗鬆症の好発部位であり、近位部との混同に注意する
  • 大腿骨近位部骨折は高齢者の寝たきりの主要原因であり、ヒッププロテクターの装着が予防に有効とされる
  • 重要用語: 骨粗鬆症の四大骨折 を正確に理解しておくこと。
比較表
骨粗鬆症の四大骨折 受傷機転 臨床的特徴
脊椎圧迫骨折 日常動作・くしゃみなど 非外傷性に生じることが多い
大腿骨近位部骨折 転倒(大転子部打撲) 寝たきりの主要原因
橈骨遠位端骨折 転倒時に手をつく コレス骨折が代表的
上腕骨近位端骨折 転倒時に肩を打撲 外転制限が特徴
解説画像
鍼灸 第25回(2017) 問題59|骨粗鬆症患者に好発する骨折はどれか。 解説図
鍼灸 第25回(2017) 問題59|骨粗鬆症患者に好発する骨折はどれか。
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