学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0681

理由で解く 臨床医学各論

Q0681 整形外科疾患

出典:あマ指 第24回(2016) 問題62
問題
骨肉腫について正しいのはどれか。
選択肢
1 老年期に好発する。
2 骨端部に好発する。
3 手指骨に好発する。
4 骨幹端に好発する。
解答
正解4(骨幹端に好発する。)
解説
✗ 1. 誤り
老年期に好発する。
骨肉腫は10〜20歳代の若年者に好発する原発性悪性骨腫瘍であり、老年期に好発する疾患ではない。成長期に骨形成が活発な時期に発生しやすく、特に15〜19歳にピークがある。老年期に多い悪性骨腫瘍としては転移性骨腫瘍(癌の骨転移)や多発性骨髄腫が挙げられる。
✗ 2. 誤り
骨端部に好発する。
骨肉腫は骨端部ではなく骨幹端部に好発する。骨幹端は骨端と骨幹の境界領域であり、成長軟骨板(骨端線)に近接して骨形成が最も活発な部位である。骨端部に好発する骨腫瘍としては骨巨細胞腫が代表的であり、両者の好発部位の違いを区別しておく必要がある。
✗ 3. 誤り
手指骨に好発する。
骨肉腫は大腿骨遠位端や脛骨近位端といった膝関節周囲の長管骨骨幹端に好発し、手指骨には好発しない。手指骨に好発する骨腫瘍としては内軟骨腫(軟骨腫)がある。内軟骨腫は良性腫瘍であり、骨肉腫とは性格が大きく異なる。
✓ 4. 正しい
骨幹端に好発する。
骨肉腫は長管骨の骨幹端部に好発する。特に大腿骨遠位端と脛骨近位端の骨幹端(膝関節周囲)が最好発部位であり、次いで上腕骨近位端の骨幹端に多い。X線像ではコッドマン三角やsunburst像(放射状の骨膜反応)が特徴的所見として認められ、血液検査ではALP(アルカリホスファターゼ)が上昇する。
ポイント
  • 骨肉腫は10〜20歳代の若年者に好発し、長管骨の骨幹端部(膝関節周囲)が最好発部位である
  • 骨腫瘍の好発部位は腫瘍ごとに異なる:骨幹端=骨肉腫、骨端部=骨巨細胞腫、骨幹部=Ewing肉腫、手指骨=内軟骨腫
  • X線像ではコッドマン三角やsunburst像が特徴的であり、血液検査ではALPが上昇する
  • 重要用語: 骨肉腫の骨幹端好発 を正確に理解しておくこと。
比較表
骨腫瘍 好発部位 好発年齢
骨肉腫 長管骨の骨幹端(膝周囲) 10〜20歳代
骨巨細胞腫 長管骨の骨端部 20〜40歳代
内軟骨腫 手指骨 10〜30歳代
Ewing肉腫 長管骨の骨幹部 5〜15歳
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題62|骨肉腫について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題62|骨肉腫について正しいのはどれか。
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