学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ H. 外傷 / Q0846

理由で解く 臨床医学各論

Q0846 整形外科疾患

出典:あマ指 第24回(2016) 問題63
問題
短距離走で肉離れを起こしやすいのはどれか。
選択肢
1 大内転筋
2 大腿二頭筋
3 中間広筋
4 大腰筋
解答
正解2(大腿二頭筋)
解説
✗ 1. 誤り
大内転筋
大内転筋は大腿内側に位置する内転筋群の一つであり、短距離走での肉離れの好発部位ではない。 内転筋の肉離れはサッカーなどの方向転換動作やキック動作で生じやすく、「グロインペイン」として問題になることがある。
✓ 2. 正しい
大腿二頭筋
大腿二頭筋はハムストリングス(半膜様筋・半腱様筋・大腿二頭筋)の一つであり、短距離走での肉離れが最も起こりやすい。 ハムストリングスは股関節と膝関節をまたぐ二関節筋であり、ダッシュ時に遊脚後期で膝が伸展される際に急激な遠心性収縮(引き伸ばされながら力を発揮する状態)が加わるため、筋線維の断裂(肉離れ)を生じやすい。短距離走やサッカーのスプリント時に最も多い筋損傷であり、ウォーミングアップ不足や筋疲労が危険因子となる。
✗ 3. 誤り
中間広筋
中間広筋は大腿四頭筋の深層に位置する膝伸展筋であり、短距離走での肉離れの好発部位ではない。 大腿四頭筋の肉離れは大腿直筋(二関節筋)で起こりやすいが、中間広筋は一関節筋であり肉離れは稀である。
✗ 4. 誤り
大腰筋
大腰筋は腸腰筋群として深部に位置し、股関節屈曲に作用する。 短距離走での肉離れの好発部位としては一般的ではなく、腸腰筋障害は長距離走やサッカーでの使いすぎで生じることがある。
ポイント
  • 短距離走ではハムストリングス(特に大腿二頭筋)の肉離れが最も起こりやすい
  • 肉離れは二関節筋に好発し、ダッシュ時の遊脚後期に急激な遠心性収縮が加わることで生じる
  • 肉離れの三大好発筋はハムストリングス(短距離走)、大腿直筋(サッカー)、腓腹筋(テニス)である
  • 重要用語: ハムストリングス, 二関節筋, 遠心性収縮 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題63|短距離走で肉離れを起こしやすいのはどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題63|短距離走で肉離れを起こしやすいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手