学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ D. 婦人科疾患 / Q1381

理由で解く 臨床医学各論

Q1381 その他の領域

出典:鍼灸 第19回(2011) 問題76
問題
疾患とその特徴で正しい組合せはどれか。
選択肢
1 子宮筋腫 ― 過多月経
2 子宮体癌 ― ヒトパピローマウイルス
3 子宮頸癌 ― 卵胞ホルモン服用者
4 卵巣嚢腫 ― 月経困難症
解答
正解1(子宮筋腫 ― 過多月経)
解説
✓ 1. 正しい
子宮筋腫 ― 過多月経
子宮筋腫は子宮平滑筋由来の良性腫瘍であり、過多月経(月経過多)が代表的な症状である。特に粘膜下筋腫では子宮内膜面積が増大するため過多月経が顕著であり、鉄欠乏性貧血の原因となることが多い。この組合せは正しい。
✗ 2. 誤り
子宮体癌 ― ヒトパピローマウイルス
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染と関連が深いのは子宮頸癌であり、子宮体癌ではない。子宮体癌はエストロゲン(卵胞ホルモン)依存性が特徴で、未婚・不妊・肥満女性に多い。選択肢2と3の特徴が入れ替わっている。
✗ 3. 誤り
子宮頸癌 ― 卵胞ホルモン服用者
卵胞ホルモン(エストロゲン)服用者に発症しやすいのは子宮体癌であり、子宮頸癌ではない。子宮頸癌はHPV感染(特に16型・18型)との関連が示唆されている。
✗ 4. 誤り
卵巣嚢腫 ― 月経困難症
月経困難症の代表的な原因疾患は子宮内膜症であり、卵巣嚢腫の特徴的症状ではない。卵巣嚢腫は無症状のことが多く、茎捻転で急性腹症を呈する場合がある。
ポイント
  • 子宮頸癌=HPV感染(16型・18型)、子宮体癌=エストロゲン依存性という対比を正確に把握すること。この2つの入れ替え問題は頻出である。
  • 子宮筋腫と過多月経の組合せは正しい。粘膜下筋腫は子宮内膜面積を増大させるため月経血量が増加する。
  • 月経困難症の器質的原因は子宮内膜症が代表的であり、卵巣嚢腫は通常月経困難症を起こさない(茎捻転による急性腹痛が特徴)。
  • 重要用語: 子宮筋腫, 過多月経, HPV, エストロゲン, 子宮内膜症 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 特徴・関連因子
子宮筋腫 過多月経、エストロゲン依存性
子宮頸癌 HPV感染(16型・18型)、扁平上皮癌が最多
子宮体癌 エストロゲン依存性、閉経後に多い
子宮内膜症 月経困難症、チョコレート嚢胞
解説画像
鍼灸 第19回(2011) 問題76|疾患とその特徴で正しい組合せはどれか。 解説図
鍼灸 第19回(2011) 問題76|疾患とその特徴で正しい組合せはどれか。
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