学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ D. 婦人科疾患 / Q1382

理由で解く 臨床医学各論

Q1382 その他の領域

出典:あマ指 第20回(2012) 問題78
問題
子宮頸癌について正しいのはどれか。
選択肢
1 子宮癌全体の50~55%である。
2 閉経後に多い。
3 ヘルペスウイルスとの関連が示唆されている。
4 扁平上皮癌が多い。
解答
正解4(扁平上皮癌が多い)
解説
✗ 1. 誤り
子宮癌全体の50~55%である。
子宮頸癌は子宮癌全体の約90~95%を占める。全子宮癌のうちの90~95%で、女性の性器腫瘍のうちでもっとも多い。50~55%という割合は低すぎる。子宮体癌が「子宮癌全体の5%程度とされてきたが、最近では30%をこえてきている」とあり、依然として頸癌が圧倒的多数を占める。
✗ 2. 誤り
閉経後に多い。
子宮頸癌は性活動期の40~60歳代(50歳代が最多)に好発し、閉経後に多いわけではない。好発年齢は40~60代で、50代がもっとも多い。閉経後に多いのは子宮体癌であり、患者の約75%は閉経後婦人である。
✗ 3. 誤り
ヘルペスウイルスとの関連が示唆されている。
子宮頸癌はヒトパピローマウイルス(HPV)との関連が深く、ヘルペスウイルスではない。子宮頸癌の発病には、ヒト乳頭腫ウイルス(human papilloma virus: HPV)との関連が示唆され、とくにHPV16や18型感染が関連している可能性が高い。ヘルペスウイルスは帯状疱疹や性器ヘルペスの原因であり、子宮頸癌とは関係ない。
✓ 4. 正しい
扁平上皮癌が多い。
子宮頸癌は扁平上皮癌が最も多い。子宮頸癌の組織型には扁平上皮癌、腺癌、混合型があるが、扁平上皮癌がもっとも多い。扁平上皮癌が約70~80%を占め、腺癌が約10~20%、その他が約5~10%である。子宮頸部の扁平上皮細胞から発生する癌が大部分を占める。
ポイント
  • 子宮頸癌の組織型は扁平上皮癌が最も多く(約70~80%)、扁平上皮癌がもっとも多い。腺癌、混合型もあるが少数。
  • 発病にはHPV(特に16型・18型)が関連しており、ヘルペスウイルスとは無関係。HPVとの関連が示唆され。
  • 子宮癌全体の90~95%を占め、好発年齢は40~60歳代(50歳代が最多)。閉経後に多いのは子宮体癌である。
  • 重要用語: 子宮頸癌, 扁平上皮癌, HPV, 40~60歳代, 不正性器出血 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 子宮頸癌 子宮体癌
子宮癌全体の割合 90~95% 5~30%
好発年齢 40~60歳代 閉経後(約75%)
組織型 扁平上皮癌(70~80%) 腺癌(主)
関連因子 HPV感染 エストロゲン
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題78|子宮頸癌について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題78|子宮頸癌について正しいのはどれか。
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