学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ D. 婦人科疾患 / Q1377

理由で解く 臨床医学各論

Q1377 その他の領域

出典:あマ指 第10回(2002) 問題93
問題
子宮筋腫で誤っているのはどれか。
選択肢
1 不正出血
2 下腹部痛
3 閉経後に好発
4 不妊
解答
正解3(閉経後に好発)
解説
✗ 1.
不正出血
✗ 正しい。子宮筋腫では子宮内膜面積の増大や筋腫表面の血管新生により、不正出血(特に過多月経)がみられる。粘膜下筋腫で特に顕著であり、鉄欠乏性貧血の原因となることが多い。
✗ 2.
下腹部痛
✗ 正しい。筋腫の増大に伴い下腹部痛・圧迫感・腰痛が生じることがある。筋腫の変性(赤色変性や壊死)が起こると急性の強い疼痛を生じることもある。
✓ 3. 誤り
閉経後に好発
子宮筋腫は閉経後ではなく30〜40歳代の性成熟期に好発する。子宮筋腫はエストロゲン依存性の良性腫瘍であり、エストロゲン分泌が旺盛な性成熟期に増大する。閉経後はエストロゲンの低下により筋腫は縮小するため、好発時期とはいえない。
✗ 4.
不妊
✗ 正しい。子宮筋腫は不妊の原因となりうる。筋腫が子宮腔を変形させたり、卵管開口部を圧迫したり、着床を障害することで妊孕性が低下する。特に粘膜下筋腫は不妊との関連が強い。
ポイント
  • 子宮筋腫は「30〜40歳代に好発」するエストロゲン依存性の良性腫瘍であり、「閉経後に好発」は典型的な誤りの選択肢。
  • 主要症状: 過多月経(不正出血)、下腹部痛・圧迫症状、不妊、鉄欠乏性貧血。閉経後はエストロゲン低下により縮小する。
  • 子宮筋腫は子宮体部に約95%が発生し、平滑筋腫(良性)である。悪性化はきわめてまれ。
  • 重要用語: 子宮筋腫, エストロゲン依存性, 30〜40歳代好発, 閉経後縮小 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 説明 特に顕著な筋腫の種類
不正出血(過多月経) 内膜面積の増大による 粘膜下筋腫
下腹部痛 筋腫の増大・変性による 全種類
不妊 内腔変形・卵管圧迫 粘膜下筋腫
圧迫症状(頻尿等) 周囲臓器への圧迫 漿膜下筋腫
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題93|子宮筋腫で誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題93|子宮筋腫で誤っているのはどれか。
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