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理由で解く 臨床医学各論

Q0626 整形外科疾患

出典:あマ指 第10回(2002) 問題92
問題
いわゆる五十肩で誤っているのはどれか。
選択肢
1 退行変性である。
2 外転、外旋制限が強い。
3 包帯で固定する。
4 予後は良い。
解答
正解3(包帯で固定する。)
解説
✗ 1.
退行変性である。
✗ 正しい。五十肩は肩関節周囲軟部組織の加齢に伴う退行変性を基盤とした炎症性疾患である。肩関節周囲軟部組織の加齢による退行変性を基盤に炎症性病変を生じた症候群であり、40〜60代に好発する。
✗ 2.
外転、外旋制限が強い。
✗ 正しい。五十肩では肩関節の外転と外旋の可動域制限が特に著明となる。結髪動作(外転+外旋の組み合わせ)が困難になるのが典型的で、結帯動作(外転+内旋の組み合わせ)の制限も認められる。
✓ 3. 誤り
包帯で固定する。
五十肩の治療において包帯による固定は誤りである。固定は関節の不動を助長し、拘縮をさらに悪化させるため禁忌的な処置である。治療は薬物療法・温熱療法・運動療法(振り子体操・コッドマン体操など)が中心であり、適度に関節を動かして可動域の維持・改善を図ることが重要である。
✗ 4.
予後は良い。
✗ 正しい。五十肩の予後は一般に良好であり、痙縮期→拘縮期→回復期と各期数か月をかけて経過し、1年ないし1年半で日常生活に支障がなくなることが多い。自然治癒傾向がある疾患である。
ポイント
  • 五十肩では固定(包帯・ギプスなど)は拘縮を助長するため行わない。
  • 治療の基本は「消炎+運動療法」であり、「安静+固定」ではない。
  • 振り子体操(コッドマン体操)は五十肩の代表的リハビリテーションである。
  • 重要用語: 五十肩, 運動療法, コッドマン体操, 固定は禁忌, 退行変性 を正確に理解しておくこと。
比較表
治療法 内容 適応時期
薬物療法 消炎鎮痛薬・ステロイド関節内注射 痙縮期(急性期)
温熱療法 寒冷増悪に対する温罨法 拘縮期〜回復期
運動療法 振り子体操・コッドマン体操 拘縮期〜回復期
固定(包帯・ギプス) 拘縮を助長するため原則禁忌
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題92|いわゆる五十肩で誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題92|いわゆる五十肩で誤っているのはどれか。
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