学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ D. 婦人科疾患 / Q1375

理由で解く 臨床医学各論

Q1375 その他の領域

出典:鍼灸 第8回(2000) 問題69
問題
子宮筋腫について正しいのはどれか。
選択肢
1 20 歳代に好発する
2 子宮頸部に好発する
3 不妊症の原因となる
4 過少月経となる
解答
正解3(不妊症の原因となる)
解説
✗ 1. 誤り
20 歳代に好発する
子宮筋腫の好発年齢は30~40歳代であり、20歳代ではない。子宮筋腫は性成熟期(生殖年齢)の女性に多く、エストロゲンの影響を受けて発育する。閉経後は縮小する傾向がある。20歳代での発症は比較的まれである。
✗ 2. 誤り
子宮頸部に好発する
子宮筋腫は子宮体部(子宮の上部)に好発し、子宮頸部には少ない。子宮筋腫は子宮平滑筋から発生する良性腫瘍であり、子宮体部の筋層内に発生することが最も多い。発生部位により筋層内筋腫、漿膜下筋腫、粘膜下筋腫に分類される。
✓ 3. 正しい
不妊症の原因となる
子宮筋腫は不妊症の原因となる。筋腫が子宮内腔を変形させたり、卵管開口部を圧迫したり、着床を妨げたりすることで受精や妊娠の成立を阻害する。特に粘膜下筋腫は子宮内腔に突出するため、着床障害や不妊の原因となりやすい。子宮筋腫で過多月経や月経困難症の強い場合には、手術を考慮する。
✗ 4. 誤り
過少月経となる
子宮筋腫は過多月経をきたすことが多い。子宮内膜面積の増大、子宮収縮力の低下、筋腫への血流増加などにより月経血量が増加する。子宮筋腫に伴う過多月経は40代に多い。過少月経ではなく過多月経が特徴的である。
ポイント
  • 子宮筋腫は子宮平滑筋由来の良性腫瘍で、30~40歳代に好発し、子宮体部に約95%が発生する。20歳代は好発年齢ではない。
  • 過多月経(特に粘膜下筋腫)や不妊症の原因となり、筋腫による子宮内腔の変形・卵管開口部の圧迫・着床障害が妊娠を妨げる。
  • エストロゲン依存性のため閉経後は縮小する。子宮筋腫に伴う過多月経は40代に多い。
  • 重要用語: 子宮筋腫, 30~40歳代, 過多月経, 不妊症, 子宮体部 を正確に理解しておくこと。
比較表
誤りの選択肢 正しい内容
20歳代に好発 30~40歳代に好発
子宮頸部に好発 子宮体部に好発(約95%)
過少月経 過多月経(粘膜下筋腫で顕著)
解説画像
鍼灸 第8回(2000) 問題69|子宮筋腫について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第8回(2000) 問題69|子宮筋腫について正しいのはどれか。
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