学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ C. 麻酔科 / Q1365

理由で解く 臨床医学各論

Q1365 その他の領域

出典:あマ指 第25回(2017) 問題60
問題
硬膜外麻酔について正しいのはどれか。
選択肢
1 分節麻酔を行える。
2 頸部には用いない。
3 効果発現は脊髄麻酔よりも早い。
4 局所麻酔薬をくも膜下腔に注入する。
解答
正解1(分節麻酔を行える)
解説
✓ 1. 正しい
分節麻酔を行える。
硬膜外麻酔は硬膜外腔に局所麻酔薬を注入する方法であり、注入部位と薬液量を調整することで特定の脊髄分節を選択的に麻酔できる(分節麻酔)。これは硬膜外麻酔の大きな利点であり、穿刺部位により頸部・胸部・腰部・仙骨の各領域を選択的に麻酔することが可能である。カテーテル留置による持続投与も可能で、長時間手術や術後鎮痛にも有用である。
✗ 2. 誤り
頸部には用いない。
硬膜外麻酔は頸椎から仙椎領域まで投与でき、頸部にも使用可能である。これは脊髄くも膜下麻酔(L2〜S1間に限定)との重要な違いである。頸部硬膜外ブロックとして頸部の手術にも応用される。
✗ 3. 誤り
効果発現は脊髄麻酔よりも早い。
硬膜外麻酔の効果発現は脊髄くも膜下麻酔よりも遅く、10〜15分かかる。脊髄くも膜下麻酔はくも膜下腔に直接注入するため約10分で無痛が得られるのに対し、硬膜外腔からの浸透に時間を要する。
✗ 4. 誤り
局所麻酔薬をくも膜下腔に注入する。
くも膜下腔に局所麻酔薬を注入するのは脊髄くも膜下麻酔である。硬膜外麻酔は硬膜外腔に注入する。両者は注入部位が異なることが最も重要な区別点である。
ポイント
  • 硬膜外麻酔は分節麻酔が可能で、注入部位と薬液量を調整することで頸椎〜仙椎まで特定の領域を選択的に麻酔できる。
  • 硬膜外麻酔=硬膜外腔に注入、脊髄くも膜下麻酔=くも膜下腔に注入。注入部位の違いが最も重要な区別点である。
  • カテーテル留置による持続硬膜外麻酔が可能で、長時間手術や術後鎮痛に有用。術後の疼痛管理、慢性疼痛管理にも応用される。
  • 重要用語: 硬膜外麻酔, 分節麻酔, くも膜下腔, 硬膜外腔 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 脊髄くも膜下麻酔 硬膜外麻酔
注入部位 くも膜下腔 硬膜外腔
穿刺部位 L2〜S1間に限定 頸椎〜仙椎まで可能
効果発現 約10分(速い) 10〜15分(やや遅い)
カテーテル留置 通常なし 可能(持続投与可)
分節麻酔 困難 可能
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題60|硬膜外麻酔について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題60|硬膜外麻酔について正しいのはどれか。
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