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理由で解く 臨床医学各論

Q1366 その他の領域

出典:あマ指 第24回(2016) 問題56
問題
子宮頚癌について正しいのはどれか。
選択肢
1 閉経後に多い。
2 ヒト乳頭腫ウイルスとの関連がある。
3 腺癌が多い。
4 CEAが腫瘍マーカーとして適している。
解答
正解2(ヒト乳頭腫ウイルスとの関連がある。)
解説
✗ 1. 誤り
閉経後に多い。
子宮頚癌の好発年齢は30〜50歳代であり、閉経後に多いわけではない。閉経後に増加する婦人科癌は子宮体癌(子宮内膜癌)であり、子宮頚癌とは好発年齢が異なる。近年は若年化の傾向がみられる。
✓ 2. 正しい
ヒト乳頭腫ウイルスとの関連がある。
子宮頚癌はヒト乳頭腫ウイルス(HPV: Human Papillomavirus)の持続感染と密接に関連している。特にHPV16型・18型が高リスク型として知られており、子宮頚部扁平上皮に感染して異形成から上皮内癌、浸潤癌へと進展する。HPVワクチンの接種により子宮頚癌の予防が期待されている。
✗ 3. 誤り
腺癌が多い。
子宮頚癌は扁平上皮癌が約70〜80%と大部分を占めており、腺癌が多いわけではない。子宮頚部は扁平上皮と円柱上皮の移行部(SCJ: squamocolumnar junction)に位置しており、この部位から扁平上皮癌が発生しやすい。
✗ 4. 誤り
CEAが腫瘍マーカーとして適している。
子宮頚癌の腫瘍マーカーとしてはSCC(扁平上皮癌関連抗原)が適しており、CEAは適さない。CEAは大腸癌・胃癌など消化器癌の腫瘍マーカーである。子宮頚癌の多くが扁平上皮癌であるため、SCCが腫瘍マーカーとして有用である。
ポイント
  • 子宮頚癌はHPV(ヒト乳頭腫ウイルス)の持続感染が主な原因であり、特にHPV16型・18型が高リスク型である。HPVワクチンによる予防が期待されている。
  • 子宮頚癌の組織型は扁平上皮癌が大部分であり、腫瘍マーカーはSCC(扁平上皮癌関連抗原)を用いる。CEAは消化器癌の腫瘍マーカーである。
  • 好発年齢は30〜50歳代であり、閉経後に多い子宮体癌とは異なる。各癌と関連因子を混同しないこと(HPV→子宮頚癌、ピロリ菌→胃癌など)。
  • 重要用語: 子宮頚癌, HPV, 扁平上皮癌, SCC, 好発年齢30-50代 を正確に理解しておくこと。
比較表
組織型 腫瘍マーカー 関連因子
子宮頚癌 扁平上皮癌 SCC HPV感染
子宮体癌 腺癌 CA125 エストロゲン過剰
食道癌 扁平上皮癌 SCC 飲酒、喫煙
大腸癌 腺癌 CEA 高脂肪食、低繊維食
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題56|子宮頚癌について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題56|子宮頚癌について正しいのはどれか。
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