学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ E. 形態異常 / Q0727

理由で解く 臨床医学各論

Q0727 整形外科疾患

出典:あマ指 第25回(2017) 問題59
問題
疾患と治療装具の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 斜頸 ― ボストンレース
2 特発性側弯症 ― フォンローゼン装具
3 発育性股関節形成不全 ― リーメンビューゲル装具
4 先天性内反足 ― ミルウォーキーブレース
解答
正解3(発育性股関節形成不全―リーメンビューゲル装具)
解説
✗ 1. 誤り
斜頸 ― ボストンレース
斜頸(筋性斜頸)の治療は保存的に頭位の工夫や徒手矯正を行うのが基本であり、ボストンブレースは適応外である。ボストンブレース(Boston brace)は側弯症に用いる胸腰仙椎装具である。 筋性斜頸の大半は生後1年以内に自然治癒し、改善しない場合は胸鎖乳突筋の筋腱切離術を行う。
✗ 2. 誤り
特発性側弯症 ― フォンローゼン装具
特発性側弯症にはミルウォーキーブレースやボストンブレースなどの脊柱装具を用いる。フォンローゼン装具(von Rosen splint)は発育性股関節形成不全の治療に用いるH型シーネであり、側弯症には不適切である。 フォンローゼン装具は新生児期の股関節弛緩性が高い症例に使用される。疾患と装具の対応を混同しないこと。
✓ 3. 正しい
発育性股関節形成不全 ― リーメンビューゲル装具
発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼、DDH)にはリーメンビューゲル装具(Pavlik harness)が第一選択として用いられる。生後3〜6か月の乳児を対象に、股関節を屈曲・外転位に保持して大腿骨頭の自然整復を促す。 装着期間は通常2〜3か月間で、治療成功率は約90%と高い。整復不能例にはフォンローゼン装具や徒手整復+ギプス固定を検討する。
✗ 4. 誤り
先天性内反足 ― ミルウォーキーブレース
先天性内反足にはデニスブラウン副子(Denis Browne splint)を用いる。ミルウォーキーブレース(Milwaukee brace)は側弯症用の頚胸腰仙椎装具であり、先天性内反足には不適切である。 先天性内反足ではまずポンセティ法によるギプス矯正を行い、矯正後の保持にデニスブラウン副子を使用する。
ポイント
  • 発育性股関節形成不全にはリーメンビューゲル装具が第一選択であり、治療成功率は約90%である
  • 装具問題は頻出テーマであり、4つの組合せを確実に覚える: リーメンビューゲル=股関節脱臼、デニスブラウン=内反足、ミルウォーキー=側弯症、ボストン=側弯症
  • フォンローゼン装具はリーメンビューゲルと同じく股関節脱臼に使用するが、適用時期が異なる
  • 重要用語: リーメンビューゲル装具(Pavlik harness)と発育性股関節形成不全の組合せ を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題59|疾患と治療装具の組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題59|疾患と治療装具の組合せで正しいのはどれか。
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